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産巣日(むすび)の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
15
「で?っていう」のが素直な感想。いろんな思考を引き回されたあげく、元々いた場所に戻ってきたような錯覚が残った。テキストのせいかもしれないけど、親鸞さんのような「切実さ」みたいのがこの本からは感じられなかった。ふだんあまり読書には「結果」を求めないけど、親鸞さんが衝撃だったぶん、物足りないなぁ。とりあえず放送は見る。2016/11/03
かず
13
これまで浄土教に関する本を読んできて、おぼろげながら、禅でいう悟りと浄土教にいう信心が同様の境地ではないかと考えていたので、確認のため正法眼蔵の入門書を欲していたところ、本著が発刊され、大いに助かった。他は複数冊に及ぶものが大方なので、わずか1冊100ページ余りに纏めている本著は「流石NHK]と絶賛したくなる。これまで学んできて理解したことが間違っていなかったことが確認できてよかった。しかし、本著の表紙にこうある。「生きることが修行である」と。観念論に留まらず、諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意を実践したい。 2016/12/02
ドリチン
13
道元禅師に興味を持って手に取る。道元禅師の物事の捉え方は目からハラハラと鱗。迷いと悟りの関係性には驚く。悟りは向こうからやって来る。迷いを無くすのではなく、しっかりと迷うこと。これが禅の現在本意の思想に繋がるのだろう。価値観を揺さぶられるというより、ストンと腑に落ちる感覚。自分なりに自分の目の前のことを耕して実が熟すのを待とうと思えた。仏教はやっぱり面白い。2016/11/13
文章で飯を食う
12
修証一等。修=修行と証=悟は同じ一つの物である。修行をしたから悟るというような、因果関係では無く、修行がそのまま悟で有る。2016/12/08
かふ
11
道元は曹洞宗の禅僧だが、寺に引きこもって座禅を組んでいればいいというのではなく、日々の生活の中での修業、仏法は至る所にあり、生物だけではなく山川も仏法だと説いた。仏法=宇宙(世界)というその中に存在して有るという実存主義的仏教。無の観念。無(仏)性も仏性であるという。仏性の生成変化。オタマジャクシでもカエルの状態でも仏性を持っている。カエル(悟りを開いた仏)にならなければ駄目だというのではない。時間の観念。有る時(現在)が常に有る状態。小学生の現在、中学生の現在、高校生の現在。在る時(過去)ではない。2016/12/06
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