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産巣日(むすび)の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
82
録画した番組と共に読みました。学校では面白さを全然教えてくれなかったんだなぁ〜と実感。面白いじゃないですか!改めてキチンと読んでみたくなりました。やっぱりこの番組良いですね。これが好き!って人に語らせるのが一番面白さが伝わりますもんね。2014/11/03
としP
26
中宮定子と清少納言との親密な関係の中で生まれたエッセイ。注目すべきは3点。①「春はあけぼの。〜」に代表される斬新な自然描写、鋭い観察力と絵画的描写力は類い稀だということ。②清少納言が考える「いい男、いい女」「マナーのない人、ある人」は、現代にも通ずる普遍的な考え方だということ。他人に対する思いやりがあるか、ないかということにまとめられる。③エッセイストになるために必要な資質を清少納言は兼ね備えていること。いずれも申し分なし。2017/02/15
kibita
14
清少納言も、ここまで自分のエッセイが読み継がれることを想像しただろうか。「枕草子」の魅力が分かりやすく、楽しんで読めた。清少納言のエッセイストとしての才能、風景描写の巧さ、豊かさに改めて感動した。元夫の「ワカメ事件」には吹き出した。そして「うつくしきもの」(145段)の『何も、何も、小さきものは、みなうつくし。』に現れる彼女の優しい眼差しにキュンとなる。2022/07/30
Y2K☮
10
枕草子はもう何度も読んだ。それでも「なるほど」と唸らされる箇所が多々あった。特に「現代にも通ずるマナー本」という見方は興味深い。絵画的な風景描写の巧みさやユニークな着眼点も改めて実感。自慢話が多い、というよくある批判への見解にも説得力があった。要は実生活の暗さをあえて創作に持ち込まなかったわけだ。曝け出すだけが文学ではない。現実が辛いからこそ楽しい話を書く。そして仄めかしや行間を読ませるのも文学ならではの上品な機微。勉強になる。エッセイストという観点からの評価も面白い。私もエッセイストになりたいと思った。2014/09/30
樽
7
Kindle Unlimited いま桃尻語訳の枕草子を読んでるので、気になって借りてみた。魅力が端的に示されて、本編読破への助けになりそう。いろんな人の解釈を読んでみたくなった。2024/12/02




