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産巣日(むすび)の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさむ♪ね
37
遠野物語=こわい話というぼんやりとしたイメージしかなかったけど、そうじゃなかった。神々や妖怪の話はもちろん、子殺し親殺しの話、明治三陸大津波の話、心に病を抱えるが不思議な力を持つ者の話、猟師が素手で熊と戦う話、人間が変身して鳥になっちゃう話。老いや生死、災害からの復興、自然との向き合い方、普遍性に満ちた話の数々。さて、芥川が愛読し三島が「これ以上ないほど簡潔に、真実の刃物が無造作に抜き身で置かれている」と賞した百十九の物語に酔いしれるとしよう。序文「願わくは之を語りて平地人を戦慄せしめよ。」しびれた。2014/07/15
ぐっちー
21
遠野は幸いな土地だと思う。かつてはこのような里が全国にあり、語り継がれていた話がたくさんあったはず。急速に近代化してゆく世の中から消えてしまわないように柳田が書き留めておいてくれてよかった。「100分で名著」を見て、改めて話の背景や土台を読みといてもらった。単なる昔話ではなく、そこで生きる人たちの生の声を聞けた気がする。2014/07/17
youmaysay
6
民俗伝承は地方の歴史や風習、土着の信仰を今に伝えるものである一方で、怪談のような側面もあり、独特の魅力がある。それにしても序文の「願わくはこれを語りて平地人をして戦慄せしめよ」という表現は痺れました。2014/06/17
conegi
5
もともと遠野物語は好きなタイプの本ではあったが、理解が浅かったかも。単純に怖い話、奇譚集という印象であったが、当時の風習が垣間見えて、グローバル化されつつある一般社会との対比が見える。個人的には大仰に日本の伝統、文化という言葉にまとめるのは好きではないが、遠野物語には確かに文化が含まれている。 昔、本編を買ったはずなので、もう一度読んでみようかな。2023/03/02
sakase
5
「遠野物語」伊集院光が本気で感動して読みたいと言っていました。☆4つ。2014/07/15
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