100分de名著 〈2012年6月〉 - NHKテレビテキスト パスカル パンセ 鹿島茂

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  • サイズ A5判/ページ数 105p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784142230150
  • NDC分類 028
  • Cコード C9498

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shincha

40
人間は考える葦である…中学生くらいにならったパスカルの言葉。この本は、NHKのテレビテキスト。人間の本性について考え抜いたパスカルが到達したこととは…。人間は死ぬ運命にある、これを考えないようにすることが幸福につながる。そのために気晴らし、かけ事、趣味に人は没頭する。考え始めrとどうしても自分の死すべき運命に行き着いてしまうしまうから…。大雑把にいうとこんな感じかな…。考えることが人間の尊厳のすべてと言っているが、死ぬ運命について考えるのは悲しいことだね。2025/05/08

ジョニジョニ

19
哲学なんていっそ知らない方が幸せなのかなぁ、と思うことがたまにあったけど、いやそんなことないね。パンセの原書はなかなか読みきらないけど、こう読むと面白いよ、という提示がわかりやすい。人生に悩んだりしていない人にも、わざわざ「あなた、本当に幸せですか?」といっているような本なんですねぇ。まぁでも、本を読む人というのはどこか満たされない思いをかかえているものだから、誰にでも面白い。古典だけでも、退屈する暇なんてない現代は幸せだなぁと思います。2021/01/24

M・U

10
パンセは人の心理ってこうでしょ、だからキリスト教に入信しましょうねっていうキリスト教護教論を作ろうとして未完に終わってしまった、その本を作るためのメモを他人が編集したもの。理系の頭脳を持った天才が人の心の解明に挑戦したのだ。確かに言ってることはなるほどと感心することばかりであるが同時に違和感も心のどこかで感じる。あまりのめり込むと迷宮に迷いこむ感じがする。深く考えず自分の都合のいい所を参考にするのが丁度よいのではと思った。2015/03/30

糸遊

10
時間があればあるほど、私たちは不幸になっていく。それは、死について悩む時間ができたということであり、私たちが考えてしまう存在だからであある。人は考える存在故に不幸であり、かつ幸福なのだ。そしてまた、選択する自由は、一見幸福のようで、そうではない。それは、常に我々の脳がさらなる幸せの状態を描ける所以である。私たちは葦のようにとるに足りない存在である。でも、考えることによって、特別たらしめているのではないか。2013/05/27

noémi

7
鹿島センセイをテレビで拝する機会が!それがNHKの「100分de名著」。「パンセ」を読む気力はないけど、どういう本なのか、サワリはこの本を読んでわかった。深淵な人間観察の賜物である数々の箴言。「自己嫌悪もナルシズムのひとつの現れ」といわれて目から鱗。「人間はヒマでじっとしていると不幸になる」、「だから」と、その先が「キリスト教擁護論」になるはずだったが、そこに至る前にパスカルが死んでしまった。このパンセ(思索)は草稿なので本来なら清書の段階で消えてしまっただろう貴重な思索のあとが残されているらしい。2012/06/23

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