感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「何をもって「もの」とすべきかは人により社会によって様々であろう。キリスト教徒にとっては神や天使やまた時には精霊やエデンの園も「もの」であろう。それらを主語として文を作れる、即ち、それらを主語として意味ある話ができると思っているだろうからである。しかし仏教徒にとってはそれらは話にならずかえって釈尊や阿弥陀如来や涅槃が「もの」に入るだろう。宗教を離れても何を「もの」に入れるかには長い論争の歴史がある。…論理学者クワインは、「それについて話をする限り、そのものの存在を認めているのだ」と言う。」2024/07/15