NHK BOOKS<br> フクシマ 土壌汚染の10年―放射性セシウムはどこへ行ったのか

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NHK BOOKS
フクシマ 土壌汚染の10年―放射性セシウムはどこへ行ったのか

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912683
  • NDC分類 519.5
  • Cコード C1361

出版社内容情報

放射能の拡散は「土」が起点だった

原発事故後、福島の農作物は風評被害にさらされた。「本当に危ないのか、危ないとしたらどんな作物なのか」という疑問に答えるため、本書の著者中西友子氏は研究者を大々的に組織し、広範囲にわたって放射性物質を追跡調査してきた。前著『土壌汚染』では1年間の調査の”速報”として、放射性セシウムがほぼ固着して循環していない傾向を明らかにしたが、本書では10年間の調査の積み重ねをもとに、汚染の仕組みを解明した”確定報告”を行い、類例のない調査結果を信頼できるデータとして示す。放射性物質とは何かという基礎知識から、土壌に着目する理由、検査の現状、農作物や野生動物の汚染の実情、新しい問題までを簡潔に解説する。

内容説明

人々を不安に陥れた放射能汚染は今、どうなっているのか。飛散した放射性セシウムが土に強く固着しつつあることを原発事故後の現地調査でいち早く明らかにした著者が、10年の間に新たに判明してきた事実を書き下ろす。稲、大豆、果物、山菜、キノコ、樹木、家畜に至るまでさまざまな生物のセシウム吸収と排出の仕組みを解明し、田畑、森林、市街地での除染の影響を検証したうえで、河川を通じた拡散や二次汚染などの新たなリスクを示す。汚染の実態を知り、本質を考えるために不可欠の一冊。

目次

序章 「放射能」を理解する―汚染をめぐる基礎知識
第1章 土壌の汚染と除染の方法―セシウムはどう固定されるか
第2章 吸収の抑制と排出の仕組み―セシウムはどう取り込まれるか
第3章 果実への蓄積と二次汚染―セシウムは植物内でどう動くか
第4章 森林の汚染から河川への流出へ―セシウムはどう運ばれるか
補論 セシウムボールと放出源

著者等紹介

中西友子[ナカニシトモコ]
星薬科大学学長、東京大学名誉教授・特任教授。1978年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。日本ゼオン(株)研究員などの後、1987年東京大学農学部に入り、助手・助教授を経て2001年から東京大学大学院農学生命科学研究科教授。2016年退官後、東京大学名誉教授・特任教授。2019年から星薬科大学学長。専門は放射線植物生理学。Hevesy賞、猿橋賞、日本放射化学会賞などを受賞。フランス国家功労勲章受章。スウェーデンチャルマース工科大学名誉博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

20
東日本大震災により起こった原発事故で発生した放射性セシウムがその後どうなったのか、主に土壌や農作物、家畜、植物への影響を調査した本。一般向けということでセシウム、土壌についての解説からスタートしていてとても丁寧で、調査内容も理解しやすい書き方をしていて読みやすかった。興味深い話は多く、セシウムの影響が大きそうな米は実は汚染が胚芽に集中するため食べる分には影響がなく、影響自体が翌年から大きく減衰していたそうだ。大きいものはきのこで震災の影響で規定値以上のセシウムが検出され出荷量が大幅減となった。2021/11/08

ブルーツ・リー

3
福島原発の行方は、事故直後から、ずっと追っています。 報道では、日本は雨が多く、地形も急だから、チェルノブイリに比べて線量の低下が早い。とも言われていましたが、この本で読む限りでは、セシウムの動きとして、事故直後こそ水とともに動くけれど、その後は土壌に定着し、殆ど動かない。との事。 実際に線量が下がって来ている訳だから、それこそ「どこへ」とは思うが、この本の解説では、一旦落下した放射性物質は、その場に留まり、地下にも浸透しづらい、との事でした。科学的に検証している訳だから、こちらを信じるべきなのだろうか。2021/07/30

K

1
原発事故後の放射性物質の吸着や蓄積の状況を、農作物だけでなく家畜や森林、河川やダムでの地道な測定により詳らかにする本。森林での放射性セシウムの蓄積は樹木から地表へとその中心が移り、あまり水に溶け出さないと読んで意外でした。家畜も、汚染されていない飼料を一定期間与えれば(クリーンフィーディング)、体内の汚染レベルが下がっていくというのは希望の持てる測定結果だなと感じました。2021/10/06

takao

1
ふむ2021/08/17

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