NHK BOOKS<br> 魚食の人類史―出アフリカから日本列島へ

個数:
電子版価格
¥1,309
  • 電書あり

NHK BOOKS
魚食の人類史―出アフリカから日本列島へ

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月25日 10時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912645
  • NDC分類 469
  • Cコード C1345

出版社内容情報

魚食こそが、人類拡散の原動力だった!

なぜ霊長類の中でホモ・サピエンスだけが、積極的に魚を食べるのか? それは、もともとホモ・エレクトゥスやネアンデルタール人といった「強者」に対抗するための仕方なしの生存戦略だった。だが、人類がアフリカから世界中に拡散していく過程で、その魚食こそが飢えを満たし、交通手段を発展させ、様々な文化を生み出す原動力になった。果たして、魚食は「弱者」ホモ・サピエンスに何をもたらしたのか? 他の霊長類との比較を踏まえ、出アフリカから日本列島へと至る「大逆転の歴史」をベテランの人類学者が鮮やかに描き出す。

内容説明

裸の皮膚、華奢な骨格、平らな歯列―。ホモ・サピエンスのこうした特徴は、必ずしも生存競争に向いているとは言えない。その不利を覆し、人類に繁栄をもたらしたのが「魚食」だった。人類は、魚食によってホモ・エレクツスやネアンデルタールら、陸の王者との競合を避け、アフリカから拡散していく過程で、飢えを満たし、交通手段を発展させ、新たな文化を生み出した。果たして、それは一体どのようなプロセスであったのか?他の霊長類との比較、最新の人類史研究の成果を総動員し、やがて日本列島へと至る「大逆転の歴史」を鮮やかに描き出す。

目次

第1章 霊長類は魚を食べたか
第2章 大型類人猿と古人類の食物とは
第3章 ネアンデルタールという謎
第4章 ホモ・サピエンスにとって魚食とは何か
第5章 進化する生態的地位―水辺から海辺へ
第6章 農耕牧畜文明に漁撈の痕跡を探る
第7章 日本列島の漁撈採集民

著者等紹介

島泰三[シマタイゾウ]
1946年生まれ。東京大学理学部人類学教室卒業。日本野生生物研究センター主任研究員、ニホンザルの生息地保護管理調査団主任調査員などを経て、現在、日本アイアイ・ファンド代表。理学博士。アイアイの保護活動への貢献によりマダガスカル国第5等勲位「シュバリエ」を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

40
強い大型種の陸の王者ネアンデルタール人は寒冷化で食料の中大型哺乳類が減って滅んだが、虚弱な「裸のサル」だったホモ・サピエンスは根菜や魚も食べたので生きのびたとは。これが脳の発達にまで影響したとなると、歴史を見る目が変わってしまう。特に海の恵みが豊富な日本では縄文期から海産物を食べ続け、日本人にしかない腸内細菌を保有するに至るなど魚とヒトの関係が凝縮された地だったとは。その日本では近年、急激に列島沿岸から海藻の森が消えて漁獲高が減少しているという。これから魚を食べるたびに、人類史を思い返すことになりそうだ。2020/11/24

tamami

22
本書はNHKブックスというハンディーな本ながら、初期人類の歴史について、食性という観点からいくつもの大胆な仮説を提示し、知的好奇心を喚起させずにはおかない内容になっている。出アフリカ以前の現生人類が獲得した「魚食」文化が、スンダランドを中心にした当時の東南アジアにおいて、タロイモ・ヤムイモなどのイモ類を中心とした最初期の「農耕」と結びついたとき、人類のその後の世界拡散の道筋が付けられた。人類はその地で氷河時代を乗り切り、東アジアから南北アメリカ大陸へと渡っていく。一部は、樺太から北海道を経て、列島を南下→2020/07/27

bapaksejahtera

16
著者は人類学や食物史の専門家ではないが、博識と豊富な野外経験に基づき各種の知見を参照し本書をものした。人類文明発展の基は、貯蔵し易く交易可能な穀物生産である。しかし穀物栽培成立が人類史として比較的新しいのに対し、魚食や低湿地の根菜栽培がそれに遥かに先行した。但しその具体的資料は残りにくい。本書の話題は屡々魚食を離れる。ネアンデルタール人が直立猿人の亜種だとする解釈や、現生人類の文化的跳梁が早くもアフリカで始まった等、話題の一貫性から如何かとも思うが、素人読者の理解には面白く、有益な知識が得られる本である。2023/01/30

takao

5
人類は魚食によって競争を避け生存してきた。 2020/08/17

nagata

4
出だしは魚なのか、筆者の専門に振れるのか、曖昧な感じで読み進めるのが億劫になったが、中盤から復活。博識だけに、いろいろな視点から現代までの人類史が展開されている。食べ物はかくも重要。2022/04/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16028738
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。