NHK BOOKS<br> 深読みジェイン・オースティン―恋愛心理を解剖する

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NHK BOOKS
深読みジェイン・オースティン―恋愛心理を解剖する

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912461
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C1390

出版社内容情報

「二インチの象牙」のような小説――それが、どうして凄いのか? 耐える女の報酬、賢い女の野望など、オースティンが描いた6人のヒロインの言動分析から、普遍的な人間の心情に迫る画期的なアプローチ。

内容説明

英文学史上最大のリアリズム作家の一人とされるオースティン。分別を失って多感になることで報酬を得た「耐える女」エリナ、成り上がる戦略として偏見を武器にした「賢い女」エリザベス、無垢の殻に激しい情念を押し込めた「おとなしい女」ファニー、勝手な思い込みで誤解を反復する「わがままな女」エマ…など、個性的な6人のヒロインの“認知の歪み”という観点に着目し、その言動分析から普遍的な人間の心情に迫る画期的アプローチ。

目次

第1章 作家と作品―オースティンの“スキーマ”を探る
第2章 平凡な女の冒険―『ノーサンガー・アビー』
第3章 耐える女の報酬―『分別と多感』
第4章 賢い女の野望―『高慢と偏見』
第5章 おとなしい女の正体―『マンスフィールド・パーク』
第6章 わがままな女の錯誤―『エマ』
第7章 あきらめられない女の夢想―『説得』

著者等紹介

廣野由美子[ヒロノユミコ]
1958年生まれ。1982年、京都大学文学部文学科(独文学専攻)卒業。1991年、神戸大学大学院文化学研究科博士課程(英文学専攻)単位取得退学。学術博士。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専門分野は、英文学、イギリス小説。文部科学省科学官。1996年、第4回福原賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

41
ジェイン・オースティンの6つの長編のあらすじを紹介し、認知心理学的なアプローチによる読解を行う。スキーマとは、ものの見かたの偏よりのことだ。ものを素直に見れないひとは不幸になる、付き合い辛いといったマイナスイメージが現代でも付きまとうが、このスキーマという言葉を使い価値の逆転を試みている。6作すべてがスキーマで切れるということは、作者にもスキーマがあったということだ。作者の実人生は決して幸福ではなかった。結婚もできなかったし、交際範囲も狭い。このマイナス要素をスキーマによって死後に逆転してみせたのは作者自2025/02/21

井月 奎(いづき けい)

37
ジェイン・オースティンのすごさを書いたこの本を読了しての思いが「廣野由美子ってすごいなあ」でした。ジェイン・オースティンを読んだことのない私がなぜこの本を手に取ったのかと言うと、彼女の著作である『批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義』が素晴らしい本で、『フランケンシュタイン』を何倍にも面白く読ませてくれたのでした。この本もオースティンの、いえ小説の読み方を豊かにしてくれることは間違いありません。小説とはいろいろな読み方があることを具体的に指南してくれるのです。廣野由美子、本当にすごいのです。2017/10/05

みつ

26
オースティンの6長編読了後手に取る。それぞれの女主人公を中心に、人間のものの見方の「歪み」という点に着目し作品の深部に光を当てようという試み。中核的な認知構造「スキーマ」に基づき、無自覚のうちに生じてくる「自動思考」によって浮かんでくる不合理な考え方や否定的・悲観的な感じ方が「認知の歪み」であると著者は規定。オースティンの場合、この「スキーマ」が「家を追われる」という形での「喪失」体験と「価値の剥奪」であるとして、「制限」という性質が特徴的な彼女の小説の主要題材となると指摘したうえ、個々の作品に移る。➡️2024/01/08

あむぴの

23
『高慢と偏見』のところだけ読む。「100分de名著」と、だいたい同じようなことを書いている。2017年6月、NHK出版。2018/09/30

shoko

19
『認知の歪み』なんだか難しい言い方をされているけれど、読んでいるとなんとなくわかってくる。6作品全部読んだと思っていたのに『ノーサンガー・アビー』を読んでいないことに今更気づいてしまった。学生時代に気持ちを戻して読まなくちゃ。2017/08/16

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