NHKブックス<br> 気候変動で読む地球史―限界地帯の自然と植生から

電子版価格
¥1,408
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

NHKブックス
気候変動で読む地球史―限界地帯の自然と植生から

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140912409
  • NDC分類 451.8
  • Cコード C1340

出版社内容情報

これまでの温暖化と何か違うのか?アフリカ「限界地帯」の自然と植生から、地球のダイナミックな気候変動と自然の驚異をタイムスケー

内容説明

大陸移動の時代から温暖化の危機が叫ばれる今日まで、地球は気候変動などの環境変化によりその姿を大きく変えてきた。特に、極度の低温や乾燥を受ける限界地帯では、わずかな変化でも自然や植生に著しい変化が起こり、時には、生態系そのものを脅かすこともある。本書は、著者がこれまで経年調査を調けてきたアフリカ高山帯や砂漠地帯を中心に、一億年から一日までのさまざまなタイムスケールで、世界の限界地帯で起きた気候変動が、自然と植生、さらには人間の生活にもたらした影響について解説していく。

目次

第1章 一億年前の化石林と大陸移動―アフリカ大陸の形成
第2章 一万年の気候変動―氷河期の終わりと「緑のサハラ」
第3章 一〇〇〇年の気候変動―寒冷化と自然の変化
第4章 一〇〇年の気候変動―温暖化にともなう氷河縮小と植生変化
第5章 一〇年の気候変動―森林枯死と洪水
第6章 一日の気候変動―千変万化の自然と植物
第7章 アフリカの自然と人類の歴史

著者等紹介

水野一晴[ミズノカズハル]
1958年愛知県生まれ。名古屋大学文学部史学科地理学専攻卒業、北海道大学大学院環境科学研究科環境構造学専攻修士課程修了、東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻博士課程修了。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科アフリカ地域研究専攻准教授を経て、京都大学大学院文学研究科地理学専修教授。専門は自然地理学、植生地理学、アフリカ地域研究。著書に『神秘の大地、アルナチャル』(昭和堂、2014年度日本地理学会賞“優秀著作部門”受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雲をみるひと

31
テーマ毎自然史、地誌と行った内容の本。気候がトリガーになっている話は多いがそこまで気候変化が全面に出ているという感じはしない。あまり他の本で詳しく論述されることが少ないアフリカサブサハラ、特にナミビア当たりがテーマの章が多く興味深い。ただ章内で舞台がアフリカから日本に飛ぶことが多いのはやはり少し落ち着かない。編集に工夫が有れば尚よかったと思う。2021/12/11

belier

4
この著者の本は3冊目だが、同じネタの使いまわしが多い。それが不満かと言うと、記憶力が絶望的に貧弱な人間にとってはありがたいことだった。なんか悲しいが。著者のナミブ砂漠へのこだわりは今回も伝わった。あと、最終氷期の寒冷化とその後の温暖化によって日本の地形も大きく変化したが、現代の都会にも痕跡が残っているという。それを東京、名古屋、大阪の電車の路線で解説しているのが秀逸だった。2023/08/21

osakanazuki44

3
1億9千万年前に、ローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分かれる。ゴンドワナは、アフリカ、南アメリカ、インド、南極、オーストラリア、マダガスカルに分割される。「限界地帯」では、わずかな環境変化が目に見えるほどの大きな変化となって生じてくる。ミミズのつくる団粒構造が森林を生かし、洪水を止める役目をしている。アフリカ、インドでの調査経験があり、写真など資料が豊富。東南アジアやオセアニアの気候や風土も知りたいなぁ。2019/11/08

みやこっぷ

3
めちゃくちゃ時間かかって読みました。アフリカについての理解が深まって面白くなりました。2019/04/08

shizuca

2
必要に迫られて読みました。今思うけれど、こういった複数の教科にまたがる合同授業をたくさんうけたかったなぁ。2022/12/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11135742
  • ご注意事項