NHKブックス
戦争犯罪を裁く〈下〉―ハーグ国際戦犯法廷の挑戦

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911792
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C1331

内容説明

悪名高いスレブレニッツァ大虐殺の現場は、酸鼻を極めた。殺戮を任務としてこなしながら、法廷では白を切る軍人たち。美しい山あいの町フォチャには「レイプ収容所」が作られた。数多の女性を蹂躙しておいて無罪判決を疑わない兵士たち。法廷は彼らを、さらに首謀者としてのミロシェヴィッチを、ジェノサイドの罪・人道に対する罪に問うことができるのか?そして、法廷の思想が結実した常設の国際刑事裁判所ICCはそれに異を唱えるアメリカに対して強制力を持ちうるのか?司法と平和の新時代の胎動を伝える。

目次

第5章 スレブレニッツァの大虐殺(ゴースト・チーム;チームの経験;司法取引 ほか)
第6章 フォチャの集団レイプ(チームの分断;一つの絵の断片;世界の崩壊 ほか)
第7章 ミロシェヴィッチ裁判(ミロシェヴィッチの移送;検事としての検事;コソヴォのなかで ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kozawa

0
そして本書は個別の民族浄化虐殺案件を特に取り上げるのであるが、その責任をどう問うのか。本書は裁判所の動きを追うが、その周囲ユーゴ紛争全体について本書が語ってくれるわけではなくその一部ではあるが、しかし、この手の民族紛争について突きつける教訓は大きい。しかし、こういう裁判組織ですら、偶然ともいうべき諸々に左右されて成果を上げたり挙げなかったりする歴史の恐ろしさを感じたりもする2011/08/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3118976
  • ご注意事項