内容説明
森は太陽の恵みを受けて地球上のすべての生命の活動を支えるとともに人間の心に繊細で穏やかな情緒を育んできた。森林の成り立ちやその果たす役割をグローバルな視点で描き、文明の母といわれる森と人間の深いかかわりを辿りながら、森の存在が人間にとっていかに“かけがえのない”ものであるかを最新の科学的知見に基づきながら圧倒的な説得力と平易な文章をもって解き明かしていく。森を護ること、それは人間を護ることでもある。
目次
第1章 われわれの地球と森林
第2章 森林は日本文化の石油であった
第3章 マツ林盛衰記
第4章 遷移と人の営み
第5章 森林と水保全・土保全
第6章 緑の効用
第7章 休養の森と森の風景
第8章 都市の緑と山の緑
第9章 国を守る森を守るために
著者等紹介
只木良也[タダキヨシヤ]
1933年、京都市に生まれる。1956年、京都大学農学部卒業。その後、農林省林業試験場研究室長、信州大学理学部教授、名古屋大学農学部教授、プレック研究所生態研究センター長を経て、現在は国民森林会議会長・名古屋大学名誉教授/農学博士。専攻は森林生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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