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ホモ・フロレシエンシス〈上〉―1万2000年前に消えた人類

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140911129
  • NDC分類 469
  • Cコード C1345

内容説明

二〇〇四年一〇月、「ネイチャー」誌の発表に世界が驚愕する。インドネシアで発見された新種人類、通称ホビットの姿は、人類進化史の常識を根底から覆すものであった。わずか一万二〇〇〇年前まで地球上に暮らしていた彼らは、九〇センチほどの身長とチンパンジーなみの脳の容量ながら、石器を用い、火を操り、狩りをして暮らしていたというのだ。世界的な研究ネットワークを総動員しながら、「五〇年に一度」と評される大発見にいたるまでの、冒険に満ちた発掘物語を、発見者自身が描きだす。

目次

プロローグ
第1章 フローレス島―足跡をたどって
第2章 聖なる洞窟の発掘物語
第3章 人類、アジアへ
第4章 姿をあらわした謎の骨
第5章 ホモ・フロレシエンシスの正体に迫る
解説 人類の進化と拡散

著者等紹介

モーウッド,マイク[モーウッド,マイク][Morwood,Mike]
考古学者。オーストラリア・ウーロンゴン大学教授。インドネシア・オーストラリア共同調査チームを率い、ホモ・フロレシエンシスを発見する。2004年にnature誌に発表され、人類進化上の大きなニュースとして世界中に衝撃を与えた

オオステルチィ,ペニー・ヴァン[オオステルチィ,ペニーヴァン][Oosterzee,Penny van]
作家。“The Story of Peking Man”“Where Worlds Collide:The Wallace Line”などポピュラーサイエンス書を多数執筆

馬場悠男[ババヒサオ]
国立科学博物館人類研究部部長。東京大学大学院理学系人類学博士課程中退。医学博士。専攻は人類形態進化学

仲村明子[ナカムラアキコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

9
インドネシアのフローレンス島で発掘された化石人骨をめぐる話。いったい、人類史のどこに位置づけるのか、インドネシアとオーストラリアの研究者の考え方の対立はどうなるのか、下手なミステリー小説よりもドキドキわくわく、早く下巻を読みたい、さらに、いったい人類はどうやって世界中に広がったのか、関連する本をもっと読みたくなった。2009/08/13

Masakiya

5
人類の定義を覆した”ホビット”の発見の物語。いや、覆したのは作者たちの論文なので”発見”の物語か。学説としては黙殺された、現生人類によると思われる高度な石器の存在の理由を求めての計画で、発見は幸運とはいえ偶然ではない。発掘継続のための研究費の申請、学際的な研究のための最新の研究者のチーム編成や契約、発掘現場での現地の人たちとの交流と折衝など、発掘にむけての伴奏から、発見から保存、解析に至るクライマックスまで一気に読ませる第一幕である。2018/03/05

鐵太郎

5
インドネシアのフローレス島で発見されたヒト科霊長類の化石が、世界を震撼させました。ホモサピエンスではなく、しかも今までの定説に反しホモ・サピエンスと平行して数十万年もの間生存していたとされるヒト。この本は、ホモ・フロレシエンシスと名付けられたこの人類の発見と研究の物語です。2009/10/16

プラス3

1
他の方もかいてるように、この新種の人類についてはあまり述べられていない。一番おもしろかったのは最後の解説だった。2012/04/12

te_R9

1
ホモ・サピエンスと同時代に生きていた別のホモ属の発見の物語.この辺の人類史的な話が掘り下げられてるのかと思ったら,発掘の話がほとんどだったのでちょっとがっかり.自分の望んでいた内容は監訳者の解説に書いてあったのでここが一番面白かった.2011/07/23

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