NHKブックス
所有と国家のゆくえ

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910641
  • NDC分類 311.04
  • Cコード C1310

内容説明

社会の不平等はなぜ生じるのか?その原点を、「自分で作ったものは自分のもの」というロックに遡る利己的で排他的な「所有」の考え方に見出し、それに替わる「他者尊重」の清新な所有論を展開する。また「市場」が構造的に貧困を生むカラクリを明らかにし、政府の市場への介入や「分配」の理論的根拠を示す。国家の仕組みや人々の権利を原理的に考察しなおし、マルクス主義や権力論など社会再生思想の分析を通して、「もう一つの」資本主義を探究する注目の書。

目次

第1章 所有の自明性のワナから抜け出す(社会の基礎に所有がある;どこまでが自分のものか)
第2章 市場万能論のウソを見抜く(市場のロジックを検証する;分配の根拠を示す)
第3章 なぜ不平等はいけないのか(平等をどのように規定するか;マルクス主義からの教訓;権利は合意を超越する)
第4章 国家論の禁じ手を破る(批判理論はなぜ行き詰まったのか;国家の存在理由)

著者等紹介

稲葉振一郎[イナバシンイチロウ]
1963年、東京都生まれ。一橋大学社会学部卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。専攻は社会倫理学。明治学院大学社会学部教授

立岩真也[タテイワシンヤ]
1960年、新潟県生まれ。東京大学文学部社会学科卒業後、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専攻は社会学。立命館大学大学院先端総合学術研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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バーニング

1
ここで議論されている分配や平等、あるいは市場や国家に対する認識とその微妙なズレは現在にも引き次がれている要素が大きいだろうなと思うし、現代的な資本主義へのみたいな話はいつの時代もされているわけだよなと再確認した。2021/02/20

おかも2323

0
社会学者・立岩と経済学者・稲葉の対談。立岩は、ロック以来の所有論「働いて得たものは自分のもの」に異を唱えることを手始めに、実行可能性の必要性を理解しつつ、「結果の平等」の規範的な理論に向けて呻吟しながら発言する。一方、稲葉は、福祉国家主義の必要性を認めつつも経済成長による所得・富の総体的増大の優先を説く。歴史原理と状態原理、権利と合意の関係、統制経済の失敗とアソシエーショニズム、国境を越えた分配、パレート最適・ナッシュ均衡に隠された意味など、議論は多岐にわたり魅力的。ところで経済成長はいつまで続くのか?2016/08/25

スズキパル

0
人間が持っているものを交換したり分けたりする営みの、正当性やら規範性やらを巡る対談集。経済成長への国家の介入に消極的で「分配する最小国家」論を提示する立岩氏に対し、稲葉氏は富の分配より富の増大を国家の役割として重要視していて対照的。マルクス主義、フーコーの権力論など、話があっちこっち行っていたので、よくわからん部分も多かった。暇を見て要再読。2013/06/18

spikyhair

0
★★★2011/08/27

aquirax_k

0
立岩さんが個人的にダメだと思うのは、理論の精密さにこだわって経済的な感覚がまったく無いところだと思う。何故、稲葉振一郎先生が評価するのかわからない。

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