NHKブックス
少子化する高齢社会

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140910528
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C1336

内容説明

世界史的にも稀な出生率の低下で、日本の豊かな社会は崩壊してしまうのか。この一五年間、既婚者出生力支援に限定した政府の少子化対策は、保育偏重のため、未曾有の人口減少時代にほとんど成果をあげられなかった。二一世紀日本社会を停滞から、活力ある「老若男女共生社会」へと再生するには、「少子化する高齢社会」として両者を連結させた「適正人口社会」の発想が基本。高齢者神話を壊した高齢者を支援し、三位一体の人口変化を正確に受け止め、子育てフリーライダーの生みだす社会的ジレンマの解決を目指し、必要十分条件の観点からの今すぐ取り組むべき具体的な政策を提言する。あらゆるジェンダーとジェネレーションのため、そして持続可能な日本社会のための道すじを模索する力作。

目次

第1章 適正人口社会とは何か
第2章 人口減少社会の構造
第3章 「高齢者神話」を破る高齢者たち
第4章 家族の個人化と家族重視
第5章 少子化克服をめざす老若男女共生社会の創造
第6章 少子高齢社会の二〇一五年問題
第7章 最悪の世代の烙印を押されぬために

著者等紹介

金子勇[カネコイサム]
1949年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程単位取得。文学博士(九州大学)。北海道大学大学院文学研究科教授。1989年、第1回日本計画行政学会賞受賞。1994年、第14回日本都市学会賞(奥井記念賞)受賞。専攻は少子高齢社会学、社会変動論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ちょく

1
少子高齢化について勉強中。フリーライダーという考え方は、言われてみれば当たり前のことなのだが、今まで考えたことがなかった。結婚や出産・育児は、自由な時間とお金の無駄だという生き方は確かに選択の自由だが、その上で税金や年金を払っているのだから老後はその恩恵を享受するのも当然だという考えになれば、本当に不平等で許しがたいと感じた。社会全体で子育てをするべきという著者の主張にはとても説得力があった。2014/10/27

石ころ

1
子育てフリーライダー、ダメ、絶対2013/05/02

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