NHK出版新書<br> 予備校盛衰史

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予備校盛衰史

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  • サイズ 新書判/ページ数 320p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140887554
  • NDC分類 376.8
  • Cコード C0237

出版社内容情報

駿台・河合・代ゼミ。伊藤和夫、小田実、金ピカ先生……なぜ高校より面白かったのか?

大学受験に失敗したら予備校に行けばいい――昔は皆そう考えていたし、浪人生はドラマの主人公にさえなった……今は昔。なぜこうも変わったのか。本書は1970~90年代を「予備校文化」の黄金時代として描き、推薦・AO入試優勢の現代が見失った「学問への入口」として予備校を捉え直す。


【目次】

内容説明

駿台・河合・代ゼミ。伊藤和夫、小田実、金ピカ先生…なぜ高校より面白かったのか?浪人生への憧れすらあった時代から、推薦・AO全盛の現代へ。学問への入り口となった「予備校文化」の実態を解き明かす。

目次

第一章 いま予備校はどうなっているか
第二章 草創期の興亡―明治から戦中期まで
第三章 拡大期の群雄割拠―戦後から最盛期まで
第四章 爛熟期の寡占・淘汰・発展―八〇年代から現代まで
第五章 予備校のアイデンティティ―その効用とトラブル
第六章 予備校文化とは何か―束縛をはね除けた不気味なアナーキスム
第七章 「文化」を創り出す人びと―駿台フォーラム・文教研・ベ平連
第八章 未来の予備校―少子化に向けたサバイバル

著者等紹介

小林哲夫[コバヤシテツオ]
教育ジャーナリスト。1960年神奈川県生まれ。94年の創刊から『大学ランキング』編集担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

98
地方の県立高校出身者には全く無縁の存在だった予備校。お世話にならずとも大学に行けたよき時代でありよい地域だったのだろう。明治時代からの予備校の栄枯盛衰の歴史が面白い。地域の特徴ある中堅予備校が、共通一次の導入で三大予備校へ一気に寡占化。受験がデータ産業になったのだ。経営環境の悪化の原因は、少子化以上に、大学入学者の半数以上が学校推薦型/総合型選抜になったことだというのにも驚く。学校教育法の制約を受けない独自の予備校文化があるというのも理解した。それにしても、「予備」校というのは変な名前だと思うのだが…。2026/07/01

けぴ

36
予備校の歴史を詳細すぎるほど述べた一冊。予備校に行ったことが有れば、本書の中にマイベスト講師を見つけて懐かしく思うのでは?駿台の伊藤和夫はその中でもトップクラスでしょう。今でも『英文解釈教室』はとってあります(笑)。現在は現役志向であること、リアルよりネット授業がコスパ、ダイパに優れることからかつての三大予備校は苦戦をしているようだが文化遺産として残って欲しいものです!?2026/07/09

海燕

33
予備校の歴史を概観する労作。私が育った地域は河合塾の本拠地で、駅前には他の大手予備校もあった。全国津々浦々に三大予備校は進出しているものとこれまで思っていたが、そうではないようだ。子どもが多かった時代でさえ、採算が見込めなかったということか。中小規模の予備校は厳しい淘汰の歴史だ。私が受験生だった平成初期は、まだ衛星だのネットの活用はなかった。講師と受験生が真剣に向かい合う、そんな場も多かったと思う。高校とは違い講師の振る舞いも自由で、政治的な発言もアカデミックさもあった。時代の移ろいを感じ、郷愁も漂う。2026/05/02

よっち

29
1970~90年代「予備校文化」が黄金時代だった予備校の歴史を辿り、推薦・AO入試優勢の現代が見失った「学問への入口」として捉え直す1冊。試験制度改革や少子化の影響、現役志向に伴う浪人減少などに直面する中、明治時代に予備校がいかにして生まれたのか、1970〜90年代に大量の浪人生を相手に、駿台・河合・代ゼミなどの大手が急成長し、個性的な優秀な講師が自由に授業を展開した多様性ある予備校は、高校以上に刺激的な学びの場だったという指摘は興味深かったですが、これから予備校がどう変わっていくのか気になるところです。2026/03/14

KJ

11
膨大なリサーチ量。アナーキーという言葉がしっくりくる。オルタナティブな教育形態として、学習指導要領を解体した指導法を無数の講師が作り、本気で魅力化した結果「学問への招き」と「難関校合格」が表裏一体になるという構造が面白い。最近の学校のカリキュラムでは、探究要素を交え「制度を守りつつ制度を壊す」ような指導が求められていると思うけれど、予備校がそれに伴走するという道もあり得るのだろうか(商売としては稼ぎにくい?)。オンライン商材により教材開発の多様性も減ってしまいそうな中、今後の歩みはどうなるのだろう。2026/06/02

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