出版社内容情報
なぜ声や話し方で「印象」が変わるのか。音から意味が紡ぎ出される仕組みから、それぞれの音の発音方法の詳細、音声コミュニケーションを支える体の不思議までを網羅。俳優、歌人、ラッパー、声優、歌手、アナウンサーなど、「声のプロ」たちとの豊富なエピソードを題材に、多数の図版を使いながら「伝える・伝わる」の謎をわかりやすく解説する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
プロとの出会い→音声学入門 演技意図裏付ける音声学的分析 音に潜むイメージ探る音象徴研究 濁音の持つネガティブな音象徴 ポケモン進化と濁音増加の関係性 声の豊かさと文字表現の限界 文字超え機微伝える声の技 気持ち表すための語の響き 音の意味巡るプラトン以来の論争 プリキュア名に見る両唇音効果 音への解像度上げる調音知識 プロの感覚言語化する音声学 悩みにヒント与える神社的音声学 上手い下手以前の歌える体の奇跡 声帯潤す仕組みと声のケア プロ繋ぐ太陽としての自己認識 存在の唯一性 一人ひとりが太陽という灯2025/04/30
Myrmidon
2
川原繁人センセイの新刊。言語学入門とエッセイの中間くらいの趣。ご本人も書かれている通り、言語学全体のバランスのいい入門書というよりも、特に専門の音声関係にフォーカスした入門書で、おそらく一回生向けの授業ネタも多い感じがする。我々の耳は声のトーンなどとは別に、子音の発音の特徴などからも「声の主が笑顔かどうか」「声の主がやる気がないか」などを聞き分けているなどの話は特に面白い。2025/04/26
今Chan
0
音声学。懐かしい響き。音から見えることもある。数十年前に教わった教授の熱意を思い出した。2025/04/27