出版社内容情報
なぜ声や話し方で「印象」が変わるのか。音から意味が紡ぎ出される仕組みから、それぞれの音の発音方法の詳細、音声コミュニケーションを支える体の不思議までを網羅。俳優、歌人、ラッパー、声優、歌手、アナウンサーなど、「声のプロ」たちとの豊富なエピソードを題材に、多数の図版を使いながら「伝える・伝わる」の謎をわかりやすく解説する!
内容説明
なぜ声や話し方で「印象」が変わるのか。音から意味が紡ぎ出される仕組みから、発音方法の詳細、音声コミュニケーションを支える体の不思議まで。俳優、歌人、ラッパー、声優、歌手、アナウンサーなど、「声のプロ」たちとの豊富なエピソードを題材に、多数の図版を交えながら「伝える・伝わる」の謎をわかりやすく解説する!
目次
第一章 声から言語を考える
第二章 感覚をいかに言語化するか
第三章 音への解像度を上げる
第四章 声のプロたちの悩みとその解決法
第五章 生理学を知り、声と仲良くなる
終章 人はなぜ言葉を紡ぐのか
著者等紹介
川原繁人[カワハラシゲト]
1980年、東京都生まれ。慶應義塾大学言語文化研究所教授。2002年、国際基督教大学卒業。2007年、マサチューセッツ大学にて博士号(言語学)取得。ジョージア大学助教授、ラトガース大学助教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さばずし2487398
33
音声学は実際に声を出す方が絶対面白いというのは納得。似た子音は噛みやすく、そういうのを意識するだけでも音読に役立ちそう。腹式呼吸も人によりけりで自分がおかしいのか?と悩む所から脱出できるのも学問の役割と。肺によって息を出し、そのついでに言葉を駆使して発声する、その効率性がいかに凄いか、故に自分を好きになって欲しいという作者のメッセージ。光に群がる蛾を救うのはそんな凄いシステムで駆使される言葉と優しさである、という所まで行き着く所は、どの音声学の説明よりも今の自分に一番必要なくだりだという気がした。2026/05/05
タルシル📖ヨムノスキー
15
これまでに読んできた言語学の本は、主に言語の獲得や成り立ちなどがテーマ。そんな中今回手に取ったのが〝音声〟言語学。俳優、歌人、シンガー、日本語ラッパー、声優、そしてアナウンサー。彼・彼女たちがそれぞれの表現の仕方で言葉と向き合っていく中で感じていたことを、著者が科学的分析によって裏付ける。もっとエッセイっぽい本かと思って手に取ったのだがこれがなかなか。言葉の一音一音を発音記号を使って解説したり、発声のメカニズムを解剖生理学的に解説したりとかなり専門的。音、特に発音を文章で説明するって、めっちゃ難しいね。2026/08/27
kuukazoo
14
「書く」もだけど「発声する」ことから言葉について考えるのも面白い。普段意識していない、声を出す時の体の使い方や音に対する感じ方などを改めて解説されると、どうやってこんな複雑な仕組みがインストールされたんかと思う。自分は歌手でもラッパーでも俳優でもアナウンサーでもないので音声学の知識が直接仕事に役立つわけではないけど、いかに人が母語を自分の体にしみこませてきたか、音声コミュニケーションを進化させてきたかを考えるのは単純にわくわくしますね。方言とか本当に不思議。発音時のMRI映像をどう撮るのかも不思議。2025/11/14
tolucky1962
9
アナウンサーはしっかり唇を閉じて説得力を増す。声は非論理を担う。萌音さん「さびしくなるよ」。び:唇をとじきらず→筋肉使わず→行きたくないを表現。よ:母音をじんわり終える→けだるさを表現。小さい抑揚→やる気のなさを示す。咽頭を上げて高音→体の小ささ→若々しさを表現。笑顔キープ→両歯音の代りに唇歯音→笑顔を伝える。日本語で両唇音/唇歯音は『ゆれ』で区別しない。許すゆれは言語で違う。英語はso coooooolなど音の長さはて許される『ゆれ』だが,日本語では「おばあさん」「おばさん」のように区別される。2025/06/29
新平
7
日本語の発音をMRI画像でIPAと対応しながら解説している第三章の解説が英語の発音を考えるのにも役に立つ。第三章では発音の仕方を解説しているが、結果的に発生する音の響きが大事である、という立場もあるらしい。英語の発音の教え方に差があるのはこのためだったか。2025/05/19




