出版社内容情報
「女性像」で西洋美術史を読み解く!
いくつもの睾丸を持つ女神、いつまでも若いままの聖母マリアと女性化する天使たち、無理な姿勢で立っているボッティチェリのヴィーナス、ファム=ファタルに魅了されたクリムト……古代から現代まで、特異とも思える女性イメージはいかに生まれ、いかに変遷してきたのか。当時の社会における女性のあり方を明らかにすることで、知られざる名画誕生の舞台裏に迫る。西洋絵画の画題の多くを占めてきた女性像に注目するのみならず、「描く」側として自らの芸術を切り開いてきた女性画家にもスポットを当て、西洋美術史の新たな姿を描き出す。カラー図版多数を交え、当代きっての名案内人が、やさしく、深く解説する。
内容説明
いくつもの睾丸を持つ女神、いつまでも若いままの聖母マリアと女性化する天使たち、無理な姿勢で立っているボッティチェリのヴィーナス、ファム・ファタルに魅了されたクリムト…古代から現代まで、特異とも思える女性イメージはなぜ生まれ、いかに変遷してきたのか。当時の社会における女性のあり方に注目することで、西洋美術史の新たな一面を描く。
目次
第1章 古代―大地母神と女性イメージの形成(最古のヴィーナス;母なる海、母なる大地 ほか)
第2章 中世―聖母とキリスト教的モラル(穢れと英雄的な死;指輪の交換 ほか)
第3章 ルネサンス―女神の復活と聖母の変容(商家の女たち;復活するヴィーナス ほか)
第4章 近代―ありふれた女たち(対抗宗教改革の女性像;ラヴ・レターを読む女 ほか)
第5章 近代以降―印象派から第二次世界大戦前まで(印象派と女性たち/印象派の発展 ほか)
著者等紹介
池上英洋[イケガミヒデヒロ]
東京造形大学教授。1967年広島県生まれ。東京藝術大学卒業・同大学院修士課程修了。専門はイタリアを中心とした西洋美術史・文化史。著書に、『レオナルド・ダ・ヴィンチ 生涯と芸術のすべて』(第4回フォスコ・マライーニ賞)など。日本文藝家協会会員、美術評論家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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