出版社内容情報
英語上級者は何を考えているのか?
本書では、上級者の思考プロセスに着目し、文構造の把握や語彙増強の方法、自然な訳し方までを解説。比較的簡単な短めの文からスタートし、多様なジャンルの英文への対応力を段階的に磨いていく。各章末には、「さらに上」を目指す人のための腕試し問題と独習のヒントを収載。本物の読解力が身につく一冊。
内容説明
英語上級者は何を考えているのか?本書では、上級者の思考プロセスに着目し、文構造の把握や語彙を増強する方法、自然な訳し方までを解説。本格的な英文を読みこなすために必要となる力を、様々な角度から段階的に磨いていく。各章末には、腕試し用の問題と、独習のヒントを収載。本物の読解力が身につく一冊。
目次
序章 英語上級者は何を考えているのか
第1章 英文読解の精度を上げる
第2章 文章の構造・論理をすばやくつかむ
第3章 いかめしい単語の効率的な覚え方
第4章 本当の意味で「わかる」ために必要なこと
第5章 英語を読む、日本語に訳す
著者等紹介
北村一真[キタムラカズマ]
1982年生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得満期退学。学部生、大学院生時代に関西の大学受験塾、隆盛ゼミナールで難関大受験対策の英語講座を担当。滋賀大学、順天堂大学の非常勤講師を経て、2009年に杏林大学外国語学部助教に就任。2015年より同大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新父帰る
5
2023年4月初版。このような本を読むと何か、英語ができるようになるというのは、全くの見当違いかもしれない。指南書と言うのは、一つのメッソッドを提示してくれものだと思う。英語に限らず、外国語を学ぶのは、日々の弛まぬ努力がやはり物を言うのでしょう。この書は、予備校で指導し、また大学でも教鞭を執った著者の内容の濃い書だ。ここでは英文をどう読むかから、どう翻訳するかと一歩踏み込んだ編集となっているのが特徴だ。直訳、意訳の問題は今始まった話ではなく明治の文豪の翻訳から始まって、極めてセンシティブな問題だと思う。2023/06/16
Hiro
4
この手の本を読むよりもまっすぐ原書を、クリスティでもホームズでも何でもいいから原書を多読するほうがいいのは分かってるのについつい読んでしまった。第3章の、既知の単語の語源的な派生語を覚えるという語彙の増やし方、第4章の、聖書等の決まり文句からの攻め方、そして特に注目なのは、最終章の、文章は既知情報から新規へと流れていくという考え方、ここでは翻訳論として出てくるが、これは英文の構造的な理解や、次に来る語句の先読みによる読解力向上にも大いに役立つ考え方でとても興味深い。いい本だけれど原書を…。2023/09/15
たか
4
良書です。ビッグワード、聖書、シェイクスピア、直訳意訳、後置修飾あたりが興味深い。2023/06/30
関東のカササギ
1
約250ページの新書に「5つのステップ」を詰め込んだのは失敗で、5つとも中途半端になった印象です。また、正直この本の内容で「上級者の思考を手に入れる」は言い過ぎも良いところで、「中級者の思想」程度が妥当だと思いました。この著者は自分に合わないと分かったことが最大の収穫です。2024/04/20
ukitama
1
英文に限らず、長い文章をどのように理解するかという内容。日本語の長文を読むにおいても応用できる内容。文と文との関係、構造を理解/予測しながら読んでいく。 1章、2章は面白かった。3章以降は、つまらない。1章、2章を例文を増やして、内容を膨らませてくれたら、結構ためになる本になると思うのに、少し残念でした。2023/07/29