出版社内容情報
古川 雅子[フルカワ マサコ]
著・文・その他
内容説明
がんの性質を遺伝子から解き明かし、それに応じて治療する精密医療(プレシジョン・メディシン)が実現しつつある昨今、患者にとってできるだけよい治療と人生の選択肢とは何か。がん治療の現場を20年近く取材し続けてきた著者が、最新の治療を取り入れる際の考え方、最前線に立つ医師からのアドバイス、仕事も人生も諦めない方法など、貴重な手がかりを余さず伝える。
目次
第1章 精密医療時代のニューノーマル
第2章 走り出したがんゲノム医療
第3章 先制し、予防する医療へ
第4章 告知されても動揺しないために
第5章 医療の進歩で浮上したお金の問題
第6章 「ワークライフ+ケア」の舵をとる
第7章 がん患者ではなく「生活者」として
著者等紹介
古川雅子[フルカワマサコ]
1972年生まれ。ジャーナリスト。上智大学文学部卒業。「いのち」に向き合う人々をテーマとし、病を抱える当事者、医療・介護従事者、科学と社会の接点で活躍するイノベーターの姿を追う。がんの医療現場や患者のルポを執筆して20年近く、これまで100人を超えるがん患者たちと対話を重ねてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kitten
9
図書館本。抗がん剤の進化により、がんの生存率がどんどん上がっている。しかし、その結果としてがんの治療が長期に渡り、別の方面で苦しむ人もいる。本書は、特に若くしてがんになってしまった人の体験談を通して、現在のがん治療と、その生活について論じている。医学の進歩は素晴らしいと感じた。願わくば、抗体治療薬がもっと安くなってくれれば。そういう、コストダウンのブレイクスルーが欲しいな。たとえがんになっても、ステージ4でも、まだまだ希望はある。2022/12/02
takao
4
ふむ2024/05/22
乱読家 護る会支持!
4
「免疫チェック阻害薬オプジーボの効果」 「がんゲノム医療の現状」 「ゲノム情報に基づいて手段を講じる先制医療」 「患者の医療情報収集の仕方や必要な予備知識、リスク情報のとらえ方」 「治療費の高額化と国の財政」 「がんサバイバーの暮らしの工夫」 など、がんの治療の最先端と患者の生き方についての本。 癌に限らず、これからの医療は、お金さえかければ、ほとんどの人が100歳までは生きられる時代になるのでしょうね。 しかし、たがらこそ、元気な時に、健康な時に何をするか、何を遺すかがより大事になるように思います。2023/05/15
Asakura Arata
3
サバイバーがすごいなあ。メンタルが並外れている。自分だったら諦めているだろう。案の定、元ボスのコメントが載っていた。2022/10/26
Sushunra100619
0
がんサバイバーとして前向きに生きておられる方々のお話とゲノム医療の進展、その課題など、総じては前向きになれる著書であった。もっと多くの方々にがん医療の現状と課題が伝わればいいと思うが、自身が当事者にならないと、関心を抱きにくいんだろうな。2023/07/07
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- 和書
- 看護論 (追記版新装版)