出版社内容情報
一気読み必至。常識が変わる生物学講義!
生物にはオスとメスという、異なる生殖器官をもった性が別個に存在するのではなく、オスとメスとはじつは連続する表現型である――生物の「性」の本質をそのように捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。逆の性に擬態して生きる鳥やトンボ、何度も性転換する魚、ホルモンで組織を操るネズミ……。興味深いいくつもの事例と、私たち生物の雌雄が形作られる仕組みとともに明らかになるのは、「生物の性は生涯変わり続けている」「全ての細胞は独自に性を持っている」という驚きの事実だ。第一人者である著者が、生物の体の精密な構造とそれを駆動するメカニズムを平易に解き明かす。
内容説明
生物はオス/メスが別個に存在しているのではなく、じつは両者は連続している―「性」の本質をそう捉える驚きの研究が、生物学の最前線で進んでいる。性は生涯変わり続けている?全ての細胞と、その集まりである臓器や器官は独自に性を持っている?さまざまな生き物の多様な雌雄のあり方と、それを形づくる仕組みの解説から、二項対立では語り切れない性本来の姿を明かす。
目次
第1章 雌雄は果たして分けることができるのか?
第2章 性は生涯変わり続けている
第3章 オス/メスはどのように決まるのか?―「性決定遺伝子」の役割
第4章 オス化とメス化はどう進むのか?―「性ホルモン」の力
第5章 全ての細胞は独自に性を持っている
第6章 「脳の性」という最後の謎
著者等紹介
諸橋憲一郎[モロハシケンイチロウ]
1957年福岡県生まれ。九州大学大学院医学研究院主幹教授、久留米大学医学部客員教授。九州大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)。九州大学大学院医学系研究科助手、自然科学研究機構基礎生物学研究所教授を経て現職。文部科学省の支援による性関連の領域研究「性分化機構の解明」「性差構築の分子基盤」「性スペクトラム」に主要メンバーとして参加し、30年にわたり生物の性の研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
inami
kuukazoo
やましん
つまみ食い