出版社内容情報
「昭和史の語り部」が遺した、戦争を起こさないための5か条!
ベストセラー「昭和史」シリーズをはじめ、「昭和史の語り部」としてたくさんの戦争関連書を遺した半藤一利さん。「戦争というものは、本当に人間がやってはならない一番最大の悪です」。本書は、半藤さんが現代日本人に伝えようとした「大切なこと」を、没後一年を機に、生前のNHKラジオ番組での「語り」をもとに再構成して書籍化するものです。戦時中の少年期から戦後の青年期、文藝春秋の編集者時代、そして作家時代と、激動期を生きた半藤さんの一代記に、盟友・保阪正康氏の解説が加わることで、一人の日本人の私史が日本人全体の昭和史へと昇華していきます。
一、 勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません
二、 教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない
三、 大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ
四、 残しておけば、あとの人が、真実に近づくことができます
五、 歴史を自分で学んでいくことを積極的にやってください
内容説明
「昭和史」シリーズをはじめ、「昭和史の語り部」として多くの戦争関連書を遺した半藤一利さん。没後一年を機に、半藤さんが現代日本人に伝えようとした「大切なこと」を、生前のNHKラジオ番組での「語り」をもとに再構成して書籍化。各章末では、盟友・保阪正康氏が「半藤昭和史」の意義について解説する。
目次
1 勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません(「これはちょっと由々しきことだ」;機会を与えれば歴史に興味を持つ ほか)
2 教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない(大人というのはいかにクルクルと変身するか;世の中に「絶対」ということはない ほか)
3 大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ(なぜ自分の経験を話しておこうと思ったか;恐怖を感じた雪空の下の空襲体験 ほか)
4 残しておけば、あとの人が真実に近づくことができます(四つの中学を渡り歩いた疎開生活;隅田川と浅草の青春時代 ほか)
5 歴史を自分で学んでいくことを積極的にやってください
著者等紹介
半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。作家。文藝春秋に入社し、「週刊文春」「文藝春秋」などの編集長を歴任。2021年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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