NHK出版新書<br> がんから始まる生き方

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NHK出版新書
がんから始まる生き方

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  • サイズ 新書判/ページ数 270p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140885918
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0247

出版社内容情報

医者や患者の未成熟さから日本人の死生観までを議論し、がん診断後の生き方を大胆に提案する、かつてない「がん体験指南書」!

内容説明

血液がんにかかり、危うく見落とされそうになった柏木氏。その治療をサポートしたあと自分のがんを発見し、手術を受けた中川氏。2人を仲介し、「自分もがんの2つや3つはある」という養老氏―この3人が再会し、患者・治療者・助言者というそれぞれの立場から、医者と患者の未熟さ、統計的思考の危うさ、日本人の死生観までを大談義。がんのタブー視をやめ、患者の生き方を大胆に提案する、今までにない「がん体験指南書」!

目次

はじめに―なぜこんな本を作ったのか
第1章 「余命4、5年」からどう復活したか(柏木博)
第2章 プロはがんを見落とした(中川恵一)
第3章 統計に惑わされないために(養老孟司)
第4章 病気を通じて成熟する(養老孟司;柏木博;中川恵一)
終章 日本人の死生観(養老孟司)
補章 多発性骨髄腫と柏木博先生の治療について(主治医・藤岡洋成)

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年生まれ。東京大学名誉教授。解剖学者

柏木博[カシワギヒロシ]
1946年生まれ。武蔵野美術大学名誉教授

中川恵一[ナカガワケイイチ]
1960年生まれ。東京大学医学部附属病院放射線治療部門長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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coldsurgeon

6
医師と患者のコミュニケーションは大変重要である。病名告知、インフォームドコンセント、共感力、寄るそう姿勢、などさまざまのことが言われるが、どれも的確ではない気がする。医療者と患者との間にあるヘルスリテラシーを小さくしようとする努力をしながら、治療法の選択を、患者にすべて委ねることを回避しなければ、けないのかもしれない。2020/04/09

Asakura Arata

3
多分がんになったら、生活がガラッと変わるだろうことは予想できる。できるだけ楽しいものにしたいと思うが。中川先生が日本人はヘルスリテラシーが低いというが、それならなぜ世界一の長寿国になれたのだろう。そこがひっかっかった。2019/11/20

Yoshldaのヨッチャン

3
癌化した部位は違うが、がんという病に罹患し、入院し手術し抗がん剤治療中の身として、同じような体験をし感じ方をしている著者に、立場は違えどエールを届けたい。自分的には、2年後の生存率を気にするのでなく、今日を、今をどう乗り越えるかに注力し、その積み重ねが明日に繋がっていくと思いたい。医者の看たてと判断を信じ寛解することを願うのみだ。2019/08/03

K

1
希少がんに罹患した大学教授とがんサバイバーでもあるその主治医、そして主治医の恩師で教授の友人でもある解剖学者が、がんの発覚から寛解に至るまでを綴り、死生観や医療のあり方を鼎談で語り合う。柏木先生の穏やかさ、中川先生の率直さ、養老先生の至言の数々(社会的な人間関係の中で、人は成熟していかないといけないが、その必要とされているはずの成熟がなくなってきている。身近な人があまり必死になっていると、周囲はつらいもの。人間は生まれた限りみな不治の病にかかっている、死ぬんだから、等々)が印象に残りました。2019/12/17

神谷孝信

1
実際にがんにかかった経験に基づく生きる指針となる内容。42019/09/02

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