内容説明
超少子高齢化、核家族化、晩婚化に未婚化、熟年結婚・離婚率の上昇―。日本社会が大きく変化するなかで、さまよう遺骨が急増している。このことは決して他人事ではない。大切な人の遺骨や自分の遺骨が死後、行き場を失わないようにするために、わたしたちは誰にどう死後を託したらいいのか。変容する弔いのかたちを見つめ直し、「真の終活」とは何かを考える。
目次
はじめに 「家族」に忍び寄るひずみ(遺骨はいったいどこへ行くのか;遺骨に翻弄される人々を追う ほか)
第1章 遺骨が捨てられる?!(増加する遺骨の置き去り;遺骨が落し物として届けられる ほか)
第2章 遺骨を手放したい人々(「預骨」―遺骨を預かるサービス;「借金してまで墓は買えない」 ほか)
第3章 急増する「墓じまい」と新たな弔いのかたち(墓は受け継ぐものという考え方;番組に寄せられた「墓じまい」への声 ほか)
第4章 誰に死後を託すか(終活ビジネス、新規参入続々;墓石業者が倒産 ほか)
寄稿 死者を無縁化させない社会とは(小谷みどり)
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