出版社内容情報
4月の熊本地震では複数の活断層が連動し被害が拡大。迫り来る南海トラフ巨大地震に向けどのような地殻変動が起きているのか。災害のメカニズムと予測方法について解き明かす。
内容説明
2016年4月、熊本県及び九州一帯を襲った熊本地震は、地下にひそむ活断層がずれ動いたことで起きた。西南日本では、この20年ほど内陸地震と火山活動が活発化しており、この状況は南海トラフ巨大地震までおさまらないと考えられる。日本列島に活断層が多い理由、列島が形成されたメカニズムをひもときながら、「プレートの交差点」に位置する日本列島の将来を専門家が易しく解説する。
目次
第1章 熊本地震はなぜ起きたのか(広範囲にわたった震源;内陸地震は地下15キロメートル内で起きる ほか)
第2章 日本列島はプレートの交差点にある(日本書紀の時代から地震は記録されてきた;地震の正体がわかったのはつい最近 ほか)
第3章 こうして日本列島が誕生した(かつてはすべての大陸が一つだった;日本列島形成前夜 ほか)
第4章 活断層と震源断層(相次ぐ内陸地震;地下に潜む断層を見る―反射法地震探査 ほか)
第5章 南海トラフ巨大地震に挑む(「活動期」に入った西南日本;南海トラフと連動して起きる内陸の巨大地震 ほか)
著者等紹介
佐藤比呂志[サトウヒロシ]
1955年、宮城県生まれ。東京大学地震研究所・地震予知研究センター教授。東北大学大学院理学研究科卒、茨城大学理学部助手などを経て、2004年より現職。専門は構造地質学、アクティブテクトニクス、探査地震学。地震とプレート境界地震の相互作用についての研究を行っている。地震調査研究推進本部・地震調査委員会活断層分科会委員、地震予知連絡会委員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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