内容説明
将来不安が増す一方で、急速な世界株安が起こり、テロの暗雲が世界を覆う。なぜ、このような状況に陥ったのか?戦争の時代は繰り返されるのか?個々の生き方から国際情勢までを規定する資本主義の本質を解き明かす。明治期にまでさかのぼり日本独自の問題点を明らかにするとともに、資本主義の矛盾のなかで生き抜く心構えを説く。新境地を開く書き下ろし!
目次
序章 資本主義を日本近代史から読み解く
第1章 日本資本主義はいかに離陸したか?―「明治日本」を読み解く極意(近代的貨幣制度の幕開け;資本主義と農業はどう結びつくか;インフレ政策からデフレ政策へ―大隈財政と松方財政;日本資本主義はどこが特殊なのか)
第2章 日本資本主義はいかに成熟したか―「恐慌の時代」を読み解く極意(恐慌から産業革命へ;明治期のブラック企業;商人資本から産業資本、金融資本へ―「段階論」の三つの類型;財閥登場―帝国主義段階への移行)
第3章 国家はいかに資本に介入したか?―「帝国主義の時代」を読み解く極意(バブル経済から金融恐慌へ―第一次世界大戦期の日本経済;世界恐慌は日本経済をどう変えたのか;日本資本主義論争のインパクト;恐慌か、さもなくば戦争か)
第4章 資本主義はいかに変貌したか?―現下日本と国際情勢を読み解く極意(「経済の軍事化」「TPP」をどう捉えるか;アベノミクスをどう捉えるか;同時多発テロをどう捉えるか;「教育格差」「女性の活用」をどう捉えるか;むきだしの資本主義社会をどう生き抜くか)
著者等紹介
佐藤優[サトウマサル]
1960年、東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年6月執行猶予有罪確定。13年6月執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失う。現在は、作家活動に取り組む。『国家の罠』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。『自壊する帝国』(新潮社)で新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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