NHK出版新書<br> 恐怖の哲学―ホラーで人間を読む

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NHK出版新書
恐怖の哲学―ホラーで人間を読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 445p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140884782
  • NDC分類 104
  • Cコード C0210

内容説明

なぜわれわれはかくも多彩なものを恐れるのか?ときに恐怖と笑いが同居するのはなぜか?そもそもなぜわれわれは恐れるのか?人間存在のフクザツさを読み解くのに格好の素材がホラーだ。おなじみのホラー映画を鮮やかに分析し、感情の哲学から心理学、脳科学まで多様な知を縦横無尽に駆使、キョーフの正体に迫る。めくるめく読書体験、眠れぬ夜を保証するぜ!

目次

1 恐怖ってそもそも何なのさ?(恐怖の原型としての「アラコワイキャー体験」;アラコワイキャーのどれが重要なのか?―「部分の問題」を考える;これが恐怖のモデルだ!―身体化された評価理論)
2 ホラーをめぐる3つの「なぜ?」(まずは「ホラー」を定義しちゃおう;なぜわれわれはかくも多彩なものを怖がることができるのか?;なぜわれわれは存在しないとわかっているものを怖がることができるのか?;なぜわれわれはホラーを楽しめるのか?)
3 恐怖の「感じ」って何だろう?―ゾンビといっしょに考える(哲学的ゾンビをいかに退治するか?;「意識のハードプロブレム」をいかに解くか?)

著者等紹介

戸田山和久[トダヤマカズヒサ]
1958年、東京都生まれ。1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。専攻は科学哲学。現在、名古屋大学大学院情報科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

141
めっちゃ難しかった。。。文章自体は砕けた感じで読みやすいし、たまに映画を例えに出しつつ恐怖の正体に光を当てていくのは興味深いんだけど、著者本人が終着点を模索しながら書き進めている感覚で、いろいろな論を出しつつああでもないこうでもないとコネクリ回すのでその都度理解していくのが大変。用語も哲学や心理学、脳科学などの知見がないと引っかかってしまう。かと言って目からウロコの結論があるわけでもなく、ある意味で言えばまっとうな哲学書なのかもだけど、まあ気軽に人に勧められる本ではないかな。2020/02/10

keroppi

69
「悪魔のいけにえ」「スクリーム」「ゾンビ」「SFボディスナッチャー」「シャイニング」「ザ・フライ」「リング」「サイコ」等々、ホラー映画を取り上げながら、なぜ人間は、ホラーに恐怖するのか、なぜ怖いホラーを見るのかを、哲学的に解き明かしていく。ホラーを語る時の軽妙さと、学術的な哲学論の説明が、ごちゃ混ぜだが、それが楽しくて、ぐんぐんと読み進めてしまった。恐怖というのは、実に奥深い。2019/08/28

ころこ

39
大陸哲学と分析哲学があるように、ホラーを論じるのも、大陸哲学型の精神分析を軸とした文化論と、分析哲学型の認知科学的な分析に大別できます。本書は分析哲学型が中心です。大陸系の精神分析では、要するに「最も怖いのは自分」という結論がみえていて、あまりにも単純です。分析系のアプローチは、一歩間違えると、単なる映画の表現論になってしまいそうですが、ノエル・キャロルのホラーの定義から始まる第Ⅱ部の分析はまとまりの無いものの、色々考え、検討しならが読めました。「なぜ、ひとはホラーを欲望するのか」は7章で検討されています2019/05/10

kana

18
端的にいうとホラーってなぜエンタメなのか?について紐解く哲学の本で、先行研究も丁寧に紹介され、思ったより骨太。本題に入るまでにそもそも怖いって何?ホラーって何?を定義するためにページの3割を割いていた。テクノロジーの影響は受けても人間自体が劇的に進化するわけではないから、その本質に迫らんとする感じにわくわくしました。実際にどこまで迫れたのかというと理解が難しい部分もあったのだけど、恐怖を感じる認知の方程式的なものはなるほど!と思いました。2023/10/29

テツ

16
哲学者である著者がホラー映画について思考を積み重ね論じる。恐怖という感情はストレスでしかない筈なのに何故それを能動的に求めてしまい、快楽として消費できるのか。そもそも作り物であることは明々白白な作品群に対して何故恐怖を感じるのか。ぼくもいわゆる怖い話は大好きだけれど幽霊的な怪異を全く信じていないので単純に読み物として好んでいる。なので恐いと感じることはほぼなく、そのために恐怖を楽しむという行為自体がいまいちピンとこないけれど、それを快楽とするメカニズムだけはうっすらと理解できた気がします。2023/05/23

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