NHK出版新書<br> 火山入門―日本誕生から破局噴火まで

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NHK出版新書
火山入門―日本誕生から破局噴火まで

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140884614
  • NDC分類 453.8
  • Cコード C0240

内容説明

日本人は古来、火山の恩恵を享受するとともに、度重なる災害に脅かされてきた。列島誕生、地形形成、気候変動とのかかわりから、東日本大震災をはるかに超える被害をもたらす超巨大噴火の可能性まで。110もの活火山が存在する火山大国・日本に暮らすうえで知っておきたい「足下」の驚異を、第一人者が丁寧かつわかりやすく解説する。

目次

第1章 こうして火山が日本を作ってきた(日本列島誕生は地球の歴史では新しい;「殻」の内側には「白身」と「黄身」がある ほか)
第2章 日本を脅かしてきた噴火と火山災害(浅間山の火山灰が引き起こした天明の大飢饉;世界の気候を変えてしまった火山災害 ほか)
第3章 どんな大噴火がこれから日本を襲うのか(火山ごとにマグマの性質は全然違う;マグマが出てこなくても噴火することはある ほか)
第4章 危ない火山は意外に近くにある(御嶽山の噴火はなにを問いかけるのか;あてにならない噴火警戒レベル ほか)
第5章 火山とともに生きていく(なぜ有珠山だけ噴火が予知できるのか;それでも火山活動の推移や終わりの予測はできない ほか)

著者等紹介

島村英紀[シマムラヒデキ]
1941年、東京都生まれ。武蔵野学院大学特任教授。東京大学理学部卒業。同大学院修了。理学博士。東京大学助手、北海道大学教授、北海道大学地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長などを歴任。専門は地球物理学(地震学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ichi

22
【図書館本】これまでの日本各地の火山の噴火の成り立ちや経過を説明。東日本大震災ほどの大地震が起きると必ず火山噴火が起きるものだが、それが御嶽山噴火だったそうです。2015/08/23

Tadashi_N

17
火山国だとは思っていたが、全世界の7分の1もあるとは思わなかった。2022/10/30

coolflat

16
106頁。20世紀には、2回の大噴火(1914年の桜島、1929年の駒ケ岳)があっただけで、以後現在に至るまで100年近く静かな状態が続いている。地球物理学的には、静かな状態が続く事はありえない。21世紀には少なくとも5~6回、多ければそれ以上起きても不思議ではない。143頁。富士山では地表も地殻変動も観測が行われているが、大きな問題がある。それは観測の結果がどのくらいまでいったら噴火するかという「閾」の値が分かっていない事だ。精密な測定はしていても、それがどのように変化したら噴火するのか分かっていない。2016/04/20

青雲空

6
火山国日本で、一番最近にあった大噴火は1929年(駒ヶ岳)。以後、100年近く発生していないのは異例で、19世紀までは1世紀あたり4-6回発生していた。よって、21世紀には6回ぐらい起こっても不思議ではないと。 そして、その危険リストには富士山も含まれる。 火山噴火、それに前後する大地震で、日本の衰退は加速していくだろう。日本の国難は人口オーナスに加え、自然環境からもやってくるだろう。2022/09/26

文章で飯を食う

6
地球科学の中で、プレートテクトニクスなど大発展している科学が有る。しかし、火山学はわからないことが、どんどん増えていくようだ。本書を読むと自然の時間の長さと、人間の一生の短さが比べられるようで、悲しくなる。とりあえず、観測の密度を上げて金をかけて、数万年もすれば予知ができるようになるだろう。2015/12/05

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