内容説明
媚を売ることを嫌い、一途一心の気構えで芸を磨いてきた杉良太郎。下積み時代の屈辱の体験、芸能界の荒波を乗り切る知恵と工夫、芸の先達から政治家まで錚々たる戦後名士たちの素顔、時に「売名」と揶揄された福祉活動の真実…デビューからの50年間が大胆に記される。人生を輝かせる術から成熟の極意まで、凡百の人生指南本を超えて胸を打つ50年間の軌跡。
目次
第1章 ワンカットに命をかけてきた
第2章 「舞台役者・杉良太郎」の誕生
第3章 芸の常識は世間の非常識
第4章 本気で人と付き合う
第5章 すべては妄想からはじまる
第6章 日本へのお裁き
第7章 「杉良太郎」のままで死にたい
著者等紹介
杉良太郎[スギリョウタロウ]
1944年、神戸市生まれ。歌手・俳優。65年、歌手としてデビュー。67年、NHKテレビの時代劇『文五捕物絵図』の主演で脚光を浴びる。以降、テレビ時代劇に主演するほか、舞台でも活躍。明治座や新歌舞伎座に連続して出演。社会貢献活動として、法務省特別矯正監、外務省日本ベトナム特別大使、厚労省肝炎対策国民運動特別参与などを務める。緑綬褒章、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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るい
8
文章から、太い芯を貫いて生きてきたということを感じ取れる。若い頃の苦労、芝居に対する覚悟。そういったものが伝わってくる。言葉の一つ一つに、杉さんの信念が宿っている。プロ中のプロという言葉が響いた。そういう生き方を、考えたい。2017/09/30
NOK
4
「プロ中のプロは非常識から生まれる」芸に本気で向き合ってきた杉良太郎だからこそ言えることなのだろう。人からどう言われようが、どう思われようとかまわない。芸のためには妥協をしない。そういう姿勢が傍目からは非常識に映るが、そういう人が道を切り開いていくのだろう。自分もそうありたいと思えた。2021/08/24
アンジー
2
日本人のベトナムに対する考え方を書いていた部分から、日本人の途上国(当時と書いた方が良いのだろうか)に対する考え方や接し方が分かった。それから、杉さんが自身の経験を通して、多方面から、日本をより良くしよう、日本人の心を豊かにしようと考えていると改めて実感した。2016/07/24
Shiori Kacchi
2
一言で言うと、背筋が伸びる本!今している仕事を真剣に見直して、出来ることをひたすらにやってみようと思った。あーだこーだと言う前に行動出来る人間が本当に伸びていける人間なんだろうなと思った。 素直に生きることも大切。いろいろな人に出会うことも伸びていける人間の条件なのだと思った。先入観で物事を捉えるのではなく踏み込んでみることの大事さも学んだ。2014/11/13
おい
1
筆者がテレビに出ていた頃に感じた凄みを感じさせられた本。真っ直ぐに生きた生き様には驚きを感じた。 ★★★2017/06/19