NHK出版新書<br> 「農民画家」ミレーの真実

個数:

NHK出版新書
「農民画家」ミレーの真実

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年03月29日 23時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140884270
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0271

内容説明

一九世紀フランスでは酷評され、日本やアメリカでは「敬虔で道徳的」と礼賛されたミレー。特に日本では、明治期よりミレーを偉人としてあがめてきたことが、画家の実像を見えにくくした。同時代の画壇を震撼させた革新性、農民画に留まらない画業の多様性、ミレー作品の現代性を明らかにしながら、毀誉褒貶に満ちた「清貧の農民画家」の真の姿に迫る。

目次

第1章 “種をまく人”がまいているのは何か?―ミレーの革新性(ミレーによる「農民画」の改革;“種をまく人”の衝撃;二つの“種をまく人”の謎)
第2章 ミレーの生涯と画業の変遷―ミレーの多様性(グレヴィルの日々―ミレーの原風景;シェルブール、パリ―苦難の日々と肖像画家としての研鑽;二月革命でつかんだチャンス―歴史画から農民画へ;バルビゾン前期―農民画代表作の誕生;バルビゾン後期―風景画の新境地と名声;晩年―最後の「四季」から印象主義の先駆へ)
第3章 ミレーは本当に清貧か?―ミレー神話の形成過程(ミレー・ブームを作ったアメリカ;サンスィエの「ミレー伝」、神話と真実;日本におけるミレー神話)
第4章 さまよえる魂の画家―ミレーの現代性(「現代画家」としてのミレーの素顔;人間の疎外とミレーの世界性)

著者等紹介

井出洋一郎[イデヨウイチロウ]
1949年、群馬県生まれ。府中市美術館館長。上智大学外国語学部非常勤講師。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋美術史専攻)。1978年から1987年まで山梨県立美術館に勤務し、初代「ミレー番」学芸員を務める。明星大学助教授、東京純心女子大学教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nizimasu

7
超地味なミレーの落葉拾いとか種を蒔く人とか、と思ったんだけど、どうもそのプロレタリアートな雰囲気も引かれる部分もあり読了。日本での評価はどうしても作風が偉人としてとらえられてしまうキライがあるという。そこで第一人者の研究家が、よりラジカルな美術的な側面に着目しているのが面白い。前に庭園美術館でやっていた「楽園」としての自然と労働という日常が、ある種提示されていて、かなり印象がかわりました。どうしてもソローの森の生活にしても日本人は少し違う感覚でこれらの作家と接しているような気がしました2014/03/31

Francis

6
山梨県立美術館でミレーを担当したこともある美術史家によるミレーの解説本。ミレーの生涯をたどりつつ、彼に関するエピソードを紹介。ミレーがサンスィエの書いた伝記により、実像とかけ離れたイメージが社会に流布したこと、母国フランスよりアメリカでの評価が高かったこと、最近では写真に興味を持つなどの革新的な画家としてのミレーの評価が受け入れられつつあることが述べられている。自分は有名な「晩鐘」にプロテスタントの一派ユニテリアン派だったアメリカ人の注文主の信仰が反映しているのでは、と言う説が面白かった。買って損はなし。2014/05/14

どら猫さとっち

5
本書を読むと、ミレーほど捏造された画家はいないことがわかる。ミレーは地味で田舎くさいという印象があるが、実はあの当時アヴァンギャルドな画家だった。またミレーの生涯には、出版された伝記とは異なる事実が判明される。新しいミレー像ではない、これまでのミレー像を払拭した、真のミレー像を造ることに試みた2014/02/28

Mana

4
ミレーは以前東京TVの「美の巨人」で落穂拾いをやっているのを見て初めて知りました。ちょっとマイナーな画家というイメージだったのですが、実は日本での人気が高いことを知り驚きでした。本書はミレーの作品も生い立ちも丁寧に説明してあってとても良かったです。2014年はミレー生誕200周年。三菱一号館美術館と府中市美術館でミレー展が開催されます。できれば両方見に行きたくなるタイムリーな1冊でした。2014/03/22

そらのひつじ

3
著者は、山梨美術館でミレー番の学芸員も経験したミレーのスペシャリスト。本書は、ミレーは清貧の農民画家という神話を数々の資料を基に解体していくところが面白い。ミレーに限ったことではないが、人は実質を離れて、優れた芸術家を貧しさに耐えながらも努力を重ねる人格者に持ち上げたがる傾向があることをあらためて感じた。またミレーの作品の解説も興味を誘う記述で、今年開かれるミレー展と山梨美術館にはぜひ行きたいところだ。2014/02/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7949938
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。