NHK出版新書
キャラクター・パワー―ゆるキャラから国家ブランディングまで

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  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140884263
  • NDC分類 674.3
  • Cコード C0236

内容説明

なぜ日本人は「ゆるさ」に惹かれるのか?LINEの「スタンプ」が人気を集めるのはなぜか?―キャラクター文化は、いまやアニメや漫画にとどまらず、日本社会全体に浸透している。その秘密はどこにあるのか?自身も「キャラクター依存」を告白する著者が、空前のブームから日本文化の深層に分け入り、キャラクターが持つ本質的な力を浮き彫りにする。

目次

第1章 キャラクターに依存する日本人
第2章 キャラクターが持つ力
第3章 「ゆるキャラ」の先祖たち
第4章 武器としてのキャラクター思考
第5章 ブランドの価値とは何か?
第6章 企業のブランドをキャラクター化する
第7章 国家ブランドをキャラクター化する

著者等紹介

青木貞茂[アオキサダシゲ]
1956年、長野県生まれ。法政大学社会学部教授。専門は広告論、ブランド論。立教大学経済学部卒業後、広告会社勤務を経て同志社大学社会学部教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカ

32
【図書館】ゆるキャラなど、日本のキャラクター文化について様々な視点で解説していく。 終盤に名前だけ出てきた「国立メディア芸術総合センター」のことをもっと知りたかったな。大人になってもキャラクター好きと言える日本に生まれ育って本当に良かったです。笑2015/12/13

壱萬弐仟縁

24
キャラクター大国日本(8頁)。ハローキティに口がない理由は、喜怒哀楽をその都度、無表情をいいことに投影できるため(31頁~)。しょっちゅう表情が変わるより、ポーカーフェイスの方が想像しやすいのだろうか。高野山のゆるキャラ活用は、仏教の広告ノウハウでこれを広告知と見做せるという(36頁)。ゆるさ=不完全さを愛する日本人の国民性も見逃せないようだ。そういえば、成長しない漫画、サザエさんのキャラも愛されるゆえんか(成長することのないキャラクター、85頁をも参照)。 2014/10/05

14
著者の講義を聴いたことがあるので、リラックマ愛を語るところ(講義では真顔)では失礼ながらクスッとなってしまった▼「密教と顕教」の関係は、ちょっと「本音と建前」にも近い気がする。データやルールで説得力を持たせるけれど、最終的に物事を動かすのは感情論、とでもいうような▼かつて、アップルは『1984年』をモチーフにしたCMで「デバイスによる個人の解放」という夢を世界に与えたらしい。しかし、今ではアップルを含むGAFA自体が「ビッグ・ブラザー」化したと言っても過言じゃない。2018/10/17

サイバーパンツ

12
強いアニミズムや「ゆるい」日本の宗教文化、大人も子供でいることが認められる環境(鎖国が生んだ平和によって単一民族の国家幻想を守ることができたことに起因する)など日本独特の環境と価値観によって、育まれてきたキャラクター文化が現代において、どのように受容されているかをゆるキャラ、コミュニケーション、社会、ビジネス、国家ブランディングなど様々な観点から解説している。2016/05/08

めいけふ

7
コミュニケーションのファスト化、コンビニ化という考えを批判していたが、そもそもコンビニ化ってなんだよってすごく思った。ぐぐっても出てこなかったし…また基本的に著者が読んだであろう書籍の引用とその周辺だけが少し詳しく書かれていて全体的にふわっとしてて内容が薄め。まぁなんとなく知るのにはいいかも。2014/02/17

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