NHK出版新書
鉄道と刑法のはなし

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  • サイズ 新書判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140884201
  • NDC分類 686.21
  • Cコード C0230

内容説明

鉄道史に残る重大事件から、鉄道営業の問題・不祥事や身辺に広がる軽犯罪まで。実際に起きたさまざまな事件のなかに、気鋭の刑法学者が鉄道と刑法の確かな結びつきを見出していく。奇聞・逸聞を交えた豊富なエピソードで、レールファンからサスペンスファンまでを幅広く紙上の旅へと誘う「法鉄学」書!

目次

第1部 鉄道と刑法の深いつながり(輝かしき鉄道刑法史の幕開け;旧刑法から新刑法への乗り換え―東海道線から眺めると;我が国初の列車内殺人事件と「瀬野八」 ほか)
第2部 身近に広がる鉄道事件(キセル乗車と薩摩守;重宝される切符―硬券・補充券・周遊券;盗まれる鉄道 ほか)
第3部 鉄道営業に隠された犯罪(罪を犯してでも開通させたい路線;待てば賄賂の日和あり;国家としての国鉄―警察が鉄道の一部だったころ ほか)

著者等紹介

和田俊憲[ワダトシノリ]
1975年、東京都渋谷区生まれ。慶應義塾大学法科大学院教授。筑波大学附属駒場中・高等学校鉄道研究同好会・同研究部OB。東京大学法学部を卒業後、東京大学助手、北海道大学助教授などを経て現職。専門は刑事法学。時刻表検定1級。弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

30
鉄道趣味のビジネスを直接的に支えているのは、車両を極める「車両鉄」であるが、一般の目に触れやすいのは、撮影を趣味とする「撮り鉄」や乗車を趣味とする「乗り鉄」である。「時刻表鉄」もいる。 本書はそういった趣味の世界の延長でもありながら、鉄道と法について、鉄道を舞台とした刑事事件や鉄道に関する犯罪を定めた法律を題材にして、過去の鉄道がらみの犯罪などを紹介したものだった。 例えば、キセル乗車、無賃乗車の違い、痴漢犯罪での凡例や鉄道における窃盗、置き引きなどの被害など鉄道好きの喜びそうなネタ満載の内容でした。2019/07/26

たか

9
三鷹事件から不正乗車、列車や駅での犯罪までいろいろ書いてありなかなか面白い本です。2015/10/26

モダンな喪男

3
「もくじ」に光るセンスに魅かれて読み始めた。内容も、鉄道に関する豆知識、判例の概要と解釈、筆者の鉄道への思いが盛りだくさん。あまり鉄道に通じていない自分にとってはおもしろいと思えた。2013/11/30

cipher

2
官設によりはじまったという成り立ちと多岐に渡る公共性を鑑みると、刑法と鉄道は切っても切り離せないという話を、古いものから比較的最近の判例をもとに論じた一冊。法学要素が想像以上にしっかりしてて、法律の具体的な解釈の仕方にはじめて触れることが出来ました。凄くディープな鉄道ネタがあるわけではないのに、鉄道ファンだからこそ法律がよくわかるというギミックがとても面白かったです。和田先生の『鉄道と刑法』の講義聴いてみてぇなぁ……!!2014/01/20

てくてく

2
鉄道が舞台となった著名事件判決などを要領よくまとめており、刑事法の授業に使えそうなネタもあり、読み応えがあってよかった。そしてなによりも、真面目な説明文の中に、かなり強い鉄道への憧憬が浮かび出ている点がなんとも良かった。2014/01/03

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