内容説明
暴風警報、大雨警報、津波警報…我々は日々、様々な気象情報に触れている。それでも、同じような気象条件・場所で人の死は繰り返される。「いのちを守る」ためにある気象情報を、なぜ活かせないのか―８つの大きな自然災害について、その基本メカニズムや予報・警報の見方、さらにそれをどう実際の行動に結びつけるかに焦点を当て解説。ＮＨＫ「お天気お兄さん」による真に役立つ気象情報入門書。
目次
第１章 「台風」は自然災害の“総合商社”
第２章 「大雨」による都市型水害が急増
第３章 「雷」は光と音の時間差で安心してはいけない
第４章 「竜巻」は狭い範囲で甚大な被害をもたらす
第５章 「大雪」による死亡の８割は、除雪作業中
第６章 「熱中症」は最も死亡者が多い災害
第７章 「地震」は１０００年に一度の活動期か
第８章 「火山」の噴火は予知できる
補章 気象情報は生もので鮮度がいのち
著者等紹介
斉田季実治［サイタキミハル］
１９７５年、東京都生まれ。北海道大学で海洋気象学を専攻し、在学中に気象予報士資格を取得。北海道文化放送の報道記者などを経て、２００６年からＮＨＫ気象キャスター。現在は「首都圏ニュース８４５」「ＮＥＷＳ ＷＥＢ」に出演中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森コリス
7
昨年、NHKカルチャーセンターにて斉田さんの講座を受講し、終了後にサイン会があったので、迷わず購入。台風・大雨・雷・竜巻・大雪・熱中症・地震・火山の各章の終わりに、減災への力強いお言葉が述べられている。自然科学に疎い私でも、大変理解しやすく、折に触れて何度も読み返し、備えておきたい。明日は我が身かも知れないから。2018/10/06
たかぴ
6
これだけニュースやsnsなど気象情報が流通しても災害に合う人は無くならないものだな。未だに自然は予測の外に。2022/02/07
やふはふ
5
NHKでおなじみ気象予報士の斉田さんが、気象災害にどう対処するかを書いた本。8つの災害ごとに章が分かれ、それぞれ基礎知識と歴史、事例、対処法にまとめられている。わかりやすいので、読んでおいて今後来るであろう様々な災害に備えるのが大事。しかし、2013年に出版された物なのに、内容に更に上書きしなければいけない出来事(首都圏豪雪、御嶽山噴火、様々な火山での活動が活発化、ネパール地震、5月の台風、小笠原深発M8.1などなど)が多い。それを考えると、今こそ読むべき本なのでは無いのかと強く感じました。2015/06/05
このこねこ@年間500冊の乱読家
4
⭐⭐⭐ 地震・雷・火山・台風などなど。 気象災害時に我々が気を付けるべきことを教えてくれる、 それ以外でもそれ以下でもない本でした。2020/06/12
チャーリイ
4
ＮＨＫ週日夜の気象情報でおなじみ斉田さんの本。 防災情報を中心とした気象解説、という感じ。わかりやすかったので、ハンドブックという感じで災害の時に読み返すのがよさそう。 あと、気象予報士は、熱中症対策の呼びかけにしろ、雷対策、竜巻対策の呼びかけにしろ、忍耐が必要なお仕事なんだなあと。いかに、防災を自分のこととして考えてもらうか、悩み続ける仕事ですね。これは大変だ。お疲れ様です。2013/05/18
