生活人新書
ザ・前座修業―5人の落語家が語る

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140883129
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0295

内容説明

人気と実力で知られる落語界の5人のスターたち。彼らはどのような修業を経て真打になったのか?徹底して叩き込まれる序列への配慮と礼儀。師匠への過剰なまでの気配り。トラブルや危機が起きたときのとっさの判断と対処法。―それぞれの経験をふまえ、独自のしきたりが生き生きと語られるなか、落語への限りない愛情が浮かび上がってくる。“社会の前座たち”に贈る、一人前になるための英知の言葉。

目次

1部 密着前座の仕事―「浅草演芸ホール」での一日
2部 5人の落語家が語る私の前座修業(柳家小三治「修業の根本は、手を使い、心をこめることだ」;三遊亭円丈「好きに生きるためには、自分を殺す時代があっていい」;林家正蔵「喜んで身体を使って働くことは、前座時代だけではない人生の基本だ」;春風亭昇太「未熟であってもプロはプロ。どんな言い訳もそこにはない」;立川志らく「気を遣ってうまく立ち振る舞え。言葉を読み込み、感性とセンスを磨け」)
3部 「落語」を楽しむためのミニガイダンス―落語・落語家・修業のいろいろ

著者等紹介

稲田和浩[イナダカズヒロ]
大衆芸能脚本家。1986年頃より作家活動を開始。演芸台本、邦楽の作詞、演劇の脚本・演出などを手がける

守田梢路[モリタコミ]
古典芸能エッセイスト。古典芸能を中心に人物インタビューやルポルタージュを雑誌に掲載。『AERA』の「現代の肖像」で断続的に十数年にわたり執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

53
先日読んだ「師弟論」の稲田和浩さんの13年前の著作です。13年の時間は、伝統芸能の世界にもじわじわと変化が起きていることを感じます。師匠のげんこつが、うれしかったと言うことが書かれているのですが、それを暴力ととるのか、愛の鞭的な意味合いととるのかの違いなのでしょう。小三治、円丈師匠はすでにお亡くなりになっています。ここでも月日の流れを感じます。円丈師匠は高座でなんか死ねるか、畳の上で死にたいと仰っています。ずっと高座を休まれていたファンとしては残念ですが、畳の上で亡くなられて良かったです。2023/06/12

じんべえざめ

15
○【書評】噺家になるためには、どのような心構えが必要なのか。参考になりました。アマゾンのど真ん中にひとり無防備に降ろされるのと同じでしょうね。とんでもない世界です。2020/09/26

スプリント

14
大御所となった落語家達が前座修業時代を語っています。それぞれの師匠の弟子育成論や落語家論がみえて面白かったです。林家正蔵(こぶ平)師匠の端々に大スターの息子自慢が当人のキャラがでていてよかったです。2019/04/29

退院した雨巫女。

13
《私‐図書館》落語には、大好きです。真打ちや前座さんにも興味あり。噺家さんの前座時代の話大変面白かった。2011/08/01

mymtskd

12
まず前座さんのモデルとして出てくるのが、今「笑点」で大人気の桂宮治師匠でびっくり!次にご自身の修業時代を語るのも誰もが知る有名落語家ばかり。それぞれ修行のタイプは異なるものの、不条理とも思える日本的な修行を必死に食らいついて何かを掴み今がある。マニュアルに従ってさっさと上達するのもいいが、先の目標さえあれば、それに向かってもがきながら無駄と思える苦労をするのも人を大きくするような気がした。2024/09/04

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