生活人新書
英語学習7つの誤解

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140882290
  • NDC分類 830.7
  • Cコード C0282

内容説明

「こうすれば、努力しなくても英語がペラペラに!」「英語は幼児教育から!」など、巷間には英語学習に関するさまざまな説が飛び交っている。英語が苦手な日本人が、ついふらふらと誘われてしまうのも無理はない。しかし、これらの説は本当なのか?裏づけはあるのか?科学と経験とでバランスをとりながら、俗説の誤謬を正し、英語学習のあるべき姿を分かりやすく紹介する。

目次

第1話 母語・外国語・第二言語とは何か
第2話 誤解1「英語学習に英文法は不要である」
第3話 役立つ英文法を身につけるコツ
第4話 誤解2「英語学習は早く始めるほどよい」
第5話 早期英語教育は効果的か?
第6話 誤解3「留学すれば英語は確実に身につく」
第7話 誤解4「英語学習は母語を身につけるのと同じ手順で進めるのが効果的である」
第8話 誤解5「英語はネイティブから習うのが効果的である」
第9話 「英語で考える」を考える
第10話 誤解6「英語は外国語の中でもとくに習得しやすい言語である」
第11話 誤解7「英語学習には理想的な、万人に通用する科学的方法がある」
第12話 ことばを意識的に捉えることの重要性
第13話 達人たちの英語学習法に学ぶ
最終話 あとは動機づけと目標設定

著者等紹介

大津由紀雄[オオツユキオ]
慶應義塾大学言語文化研究所教授。日本英語学会理事。東京言語研究所運営委員長。専門は言語の認知科学。1948年東京都生まれ。MIT大学院言語学・哲学研究科博士課程修了(Ph.D.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

32
本書では冒頭で、学校での授業や教則本を利用した学習環境を『外国語環境』、その外国語を使わざる得ない生活環境を『第二言語環境』と定義している。例えば同じ韓国に居ても、語学堂や学院で韓国語を学び外国人下宿に住んでいる場合は前者であり、韓国人との国際結婚家庭や駐在員子弟が現地校に通う場合なんかは後者に当たる訳だ。私の食遊住環境が前者なのは充分認識しているし、それが最大の問題点だと言うことも分っちゃいるが今更国際結婚する訳にも行かないので、日本語のできない韓国人家庭に同居することにした。はてさてどうなることやら?2012/12/16

ヘタ

16
俗説否定本。「学習の方法は人それぞれ異なるのです。要は努力であり、結局は、その努力をいかにして継続させることができるかとということに行き着く」のだと。だーさーせんっm(_ _)m 努力の仕方は大事でしょうがね。2020/11/14

Nobu A

7
2007年初版。とても興味深い内容と同時に、失礼だが大津先生って雑。著書も多いが、頓挫=化石化、母語は外国語によって影響を受けるほど軟弱でない、極め付けは語学学習の秘訣は「努力」だとか誤解を招く表面的な表現がちらほら。例えば、第10話の「言語的距離」にしても、日本人にとって英語習得後のスペイン語学習は随分楽なはず。他方、ことばを意識的に捉える重要性の詳述や最終話での達人の英語学習法紹介は示唆に富み、刺激的。英語超級レベル者でさえそれぞれ異なる推薦学習法を挙げるのは万人に通用する唯一の学習方法がない証左。2021/10/10

れると

5
なんか違和感が...。俗説の誤謬を正している部分にはほとんど納得できるんだけど、例えば誤解1「英文法は不要」が正されて、文法は必要、となるのはいいとして、そのあと、なぜ「まず」英文法書の話になってしまうのか? とか。そういえば、学習(者)の話ではなくて、教育(者)の話になっている箇所もあって、そもそも誰向けの本なのか、ちょっと疑問に思った。なんていうか、著者の別の本にも感じたけど、全体的に庶民(?)の所まで降りるのではなくて、上から観察したり、下から発言を拾い上げたりするだけ、という感じがちょっとする。2016/08/27

くにお

3
「英語学習に英文法は不要」「ネイティブに習うのが一番」など、2016年現在でも良く耳にする誤解に言語学者の立場から平易な言葉で冷静に答えながら、英語学習に対する正しい態度を説いている。結局「適切な動機付けと目標を持つ」「努力する」「英語使用の環境に自らを置く」という「語学に王道無し」という当たり前の結論に至るのだが、この当たり前を誰が何回言い続けても「英語狂騒曲」的現状は変わらず。「楽して」「ペラペラに」なりたいという曖昧かつ強固な日本人の欲望をエサに成長を続ける英語学習産業の歯車から外れたい人にお勧め。2016/06/05

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