生活人新書
文楽のツボ

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140881828
  • NDC分類 777.1
  • Cコード C0274

内容説明

文楽は、初めて行ったときも、繰り返し体験したときも、感動するものです。でも本当に理解できたという満足感には、なかなか至りません。本書では、太夫さんが語る浄瑠璃の重要なことばや名文を拾い出し、得心が行く鑑賞のお手伝いをいたします。人形と三味線の見どころ、聞きどころもご紹介し、文楽の楽しさを一層味わっていただけるように工夫しました。

目次

第1章 愛の絆(生写朝顔話;新版歌祭文 ほか)
第2章 恋の炎(本朝廿四孝;曽根崎心中 ほか)
第3章 親子の愛(一谷嫩軍記;恋女房染分手綱 ほか)
第4章 忠義の死(菅原伝授手習鑑;ひらかな盛衰記 ほか)
第5章 華麗な舞(義経千本桜;勧進帳 ほか)

著者等紹介

葛西聖司[カサイセイジ]
1951年、東京生まれ。中央大学法学部卒業。1974年、NHKへ。大阪放送局に三回、計十年勤務、文楽、地唄舞など上方芸能に親しむ。テレビ・ラジオで活躍し、現在、NHKエグゼクティブアナウンサー。日本演劇協会会員。義太夫協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あんパパ

12
三浦しをん氏の小説、エッセイで文楽を知り、実際に見たことが数回ある。それらの演目も4題くらい本書に含まれておりその時の幽玄の舞台を思い出しながら一気に読み進めた。義太夫、三味線、人形のそれぞれの見どころ以外にも舞台装置のうんちくなどその造詣の深さには驚かされた。 また、観に行きたくなった。2014/06/01

fonfon

12
まるで池上彰のように平易な語り口でとても読み心地よく、それでいて、ここでの人形遣いに注目、ここが三味線の聴きどころ、と細やかに「ツボ」を示されていて蒙が啓かれます。背景や道具にも目配りがあり、ああ、覚えてない、もう一度みたい、となり予習復習に最適!例をあげると、勧進帳、歌舞伎では「人の情けの盃を、うけて心をとめんとや」と、富樫の酒を弁慶が飲み干すくだり、文楽では「心をとらんとや」と一文字違うことで弁慶の警戒心に言及されて「文楽は、形は歌舞伎の勧進帳を借りているが、精神は武力に訴える原作の能により近い」と。2014/05/17

はぴた(半分お休み中)

12
とても良かった!図書館本だったが買います。葛西さんは歌舞伎も文楽も大変お詳しく、細かいところを見逃さない!実際観たことのある演目は目の前に舞台が浮かんでくるし、観たことのないもの(これが大半)は想像が膨らんで観たくてたまらなくなる。ここの義太夫をよく聴いてとか、ここでは人形の手に注目とか、このとき人形遣いの技を見逃すなとか、具体的なのがナイス! 2014/05/05

びぃごろ

11
まさにツボ!文楽観劇前に必読。一度舞台を観ると、知らない演目でも想像できる位分かりやすく書かれています。全ての演目について書いて頂きたい!(^^)!第二弾出版希望☆ 本編収録→ 生写朝顔話/新版歌祭文/壺坂観音霊験記/本朝廿四考/曽根崎心中/妹背山女庭訓/一谷嫩軍記/恋女房染分手綱/伽羅先代萩/卅三間堂棟由来/菅原伝授手習鑑/ひらかな盛衰記/御所桜堀川夜討/義経千本桜/勧進帳/寿式三番叟   2014/02/21

T. みぃた

9
文楽鑑賞のためのお勉強3冊め☆太夫と人形と三味線のそれぞれの見どころ聞きどころを初心者にもわかりやすい言葉で解説してあり、とても読みやすい。今度観にいく『生写朝顔話』の参考に☆これからも観る機会があるなら手元に置きたい一冊!!2013/09/29

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