内容説明
三〇歳で子どものいない女性が五〇%を超えた。彼女たちは、本当に「産まない」と決めてしまったのだろうか?仕事、結婚、実母、時代…「産む」と決められない彼女たちの、微妙で複雑な事情。それでも待ったなしで動き続ける生き物としての時計。悩み続け、先送りにした結果としての高齢出産、不妊治療。少子化の本当の原因はいったい何だ?データには現れない、彼女たちの声を聞け。
目次
プロローグ 自分の年齢を生きられない現代人
第1章 出産を引き延ばす人たちの事情
第2章 一体、いつまで産めるのだろう?
第3章 妊娠するということ
第4章 妊娠の医学
エピローグ 子どものいる立場から
巻末付録
著者等紹介
河合蘭[カワイラン]
1959年東京都生まれ。1986年より出産専門ジャーナリストとして雑誌、新聞等で現代の出産が抱える問題を追う。出産サイト「REBORN」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
11
15年前の本だけれど、「産む」ことに関する社会的ややこしさを知るのによい本だと思う。(日本の)社会的には「まだ早い」と言われる年が妊娠適齢期で、それを過ぎると妊娠のタイミングがどんどんなくなっていく。忙しすぎる仕事、夫とのセックスレス、経済的不安。よく聞かれる事象に関して「じゃあ何が問題なのよ」ということをちゃんとつっつきながら本にしている感じ。例えば、よく言われる日本人のセックス回数の少なさも、初セックスの年齢や婚外性交渉の体験人数比が標準数値だと知れば、性欲自体の淡白さが問題ではないことがわかる。2020/10/14
オ・パッキャ・マラ夫
7
ごく身近なところで、すぐに子どもができなくて悩んだ、とか、不妊治療にかかっていた、ということを耳にするので、順調に妊娠できる人の方が少ない世の中なのだろうかと思う今日この頃。職場環境、医療技術、いろいろなことが発達し、昔と違って女性の選択肢が増えたことは必ずしも良いことばかりだけではなく考えものですね。エピローグにあった、漫画家の蛭子能収氏の取材で「蛭子さんってお子さんいるんですか」と聞いたところ「二人います。つまり、二回失敗したんですねぇ、えへへ」というラフさはこのご時世見習いたいものだなと。2020/03/23
ましゅまろ
4
私も子供は欲しいと思っているが、いつ産むのかなんとなくふんぎりがつかない。そんな時この本に出会った。子供が欲しいと思った時、頭で考えすぎてはだめ。仕事や経済的なことはあるけど、やっぱり子どもは欲しいなあと思った。2019/08/12
ちゃんとも
4
これは殿方に読んでもらいたい一冊。男性と女性では、妊娠、出産に対する温度差がありすぎると、マル高をやがて迎える私は常々思っていたのであります。夫婦やカップルで読んで、子どもを持つことについて考える(話せる)きっかけになればいいですね。2013/03/05
Naota_t
4
社会的に産めない、いつまで産めるの?、そもそも妊娠するって?、 という構成で、畢竟「子どもって いいけど、 最後に決めるのは自分。諦めるならその分いい仕事をしてね」で終わる。 「あっけらかんとウェディングドレスの下に丸いお腹を見せる花嫁は「思慮が足りない」「計画性がない」と批判される。しかしその対極には、思慮と計画がありすぎ、延々と考え込んで「産む」と決められない結婚にはまりこんでしまった女性たちがいる。どちらがハッピーなのかは永遠のテーマなのかもしれない。」(p.62)という一節が印象深い。 2013/02/15




