生活人新書
Jポップの作詞術

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784140881644
  • NDC分類 911.66
  • Cコード C0281

内容説明

aiko、キンモクセイ、森山直太朗、倉木麻衣、福山雅治、ORANGE RANGE…。Jポップの歌い手たちの言葉には、文学的な修辞や技巧が惜しみなく使われ、言葉に対する鋭い感性が滲み出ている。漱石研究の俊英が、Jポップの歌詞を分析し、現代の若者の言葉感覚に鋭く切り込む。

目次

aiko『初恋』
浜崎あゆみ『Fly high』
GLAY『Winter,again』
CHEMISTRY『You Go Your Way』
松浦亜弥『100回のKISS』
キンモクセイ『二人のアカボシ』
SMAP『freebird』
モーニング娘。『Do it!Now』
hitomi『innocence』
B’z『GOLD』
上戸彩『Hello』
森山直太朗『さくら(独唱)』
倉木麻衣『風のららら』
柴咲コウ『思い出だけではつらすぎる』
氷川きよし『白雲の城』
大塚愛『甘えんぼ』
平井堅『キミはともだち』
MISIA『名前のない空を見上げて』
福山雅治『虹』
ORANGE RANGE『花』
中島美嘉『火の鳥』
L’Arc~en~Ciel『叙情詩』

著者等紹介

石原千秋[イシハラチアキ]
1955年生まれ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。早稲田大学教授。専攻は日本近代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミヤト

9
作詞術かと思いきや、歌詞の分析をするタイプの本だった。あくまで筆者の解釈ではあるが、歌詞の読み方をするうえでの参考になった。やはりラブソングが多い。すこし古い本なので、最新の歌を分析したものも気になる。2022/09/12

takao

2
ふむ2023/12/12

kiriya shinichiro

1
作詞読解法で作詞術ではないですね……ぼんやり眺めていてもいい詩だなと思ったのは中島みゆきとhydeだけだった……歌詞って難しいなあと思った。「夫に言わせると、夜遅く帰るのは愛がないからじゃないんですわ。ところが妻の場合だと、お料理が下手なのは、愛がないからなんですわ」という『由利旗江』の引用だけが印象に残った。2019/08/27

茎沢

1
「Winter,again」について考えたこと。この本では、二人は円満で、生まれた街に一緒に訪れた足跡を刻みつけておきたい説と、二人の最後の思い出作り説が記載されている。私は、別れた恋人のことがまだ忘れられなくて、生まれた街に一緒に訪れている光景を想像していると思った。まだ「二人が歩いた足跡を残して」いない、でもそうしたかった、という考え。生まれた街に、あの人の思い出を少しでも残しておきたい。叶うならいつかそうしたい、でも難しいだろう、という感じ。国語的分析ではなく、あくまで感情的な考えだけど…2016/04/24

編集兼発行人

1
日本近代文学者による我国の流行歌に関する分析。二十一世紀に突入して数年の間にヒットチャートを賑わした歌謡曲群から選択した二十強の歌詞をテクストとして抜き出し現代思想を介入させながらも手短かつ平易に解説するという構成。他愛の無い通俗的な様相として一方的に理解されがちな作品にも切れ味が鋭いメスの入れ方により背景に潜む(作詞者すら意識していなかった)思考の枠組まで腑分けすることが可能であることを実証。制作者や制作時期が異なりながらも共通項として浮かび上がる「此処ではない何処か」という心象が時代性の象徴かと推察。2014/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4385
  • ご注意事項

最近チェックした商品