内容説明
高松塚古墳に次ぐ第二の壁画古墳、キトラ古墳に秘められた飛鳥人の精神世界を読み解く。天文・四神・十二支の図は何を物語るのか。考古学者に先駆けて学ぶ壁画の読解法が古代史の新たな分野を切り拓く。次世代文化交流史のパイオニア的著作。
目次
第1章 壁画は壁を消すトリックだった(棺・槨・室はこう違う;始皇帝陵はすべての陵墓の模範;墓室の世界観;天界を表現するドーム天井;キトラ古墳の石室)
第2章 天文図はこう読もう(キトラ古墳の微妙な天文図;中国の天文学者が考えた三種の天体二十八宿とは何?;墓室のプラネタリウム;ぷかりと現れる日月)
第3章 五行を知れば四神の通になれる(古い龍虎の貝殻絵;変化した四神のラインナップ ほか)
第4章 十二支は天界へのお連れ(エトは自分の分身か?;十二支は人を仙境へ導くお供です;天地の狭間に並ぶ十二支の動物)
第5章 出てくる二十四方位の方陣(二十四方位とは;二十四方位と四神と二十八宿;墓室に鎮座する十二支の動物;死者の安寧を願う鎮墓石;鎮墓石の意義がキトラ古墳壁画を読む鍵となる;キトラ古墳の世界観)
著者等紹介
来村多加史[キタムラタカシ]
奈良文化女子短期大学教授。1958年兵庫県生まれ。関西大学大学院博士課程修了。博士(文学)。85~88年、北京大学考古系に留学。専門は日中考古学・中国軍事史
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