内容説明
子規、花袋お気に入りの根岸の団子屋、漱石も「坊っちゃん」もつかった道後の名湯、賢治が足繁く通った花巻の蕎麦屋、康成が『伊豆の踊子』を書き進めた湯ヶ島の定宿…。かつて「文士」と呼ばれた人々が、筆の合間に町を歩いた足跡の数々。作家と名作のふるさとを訪ね、贔屓の店や愛蔵の品々を写真とともに紹介する「読んで楽しいガイドブック」。
目次
第1部 東京とその近郊―半日ウォーキング(子規の面影偲び、団子を食らう―根岸・日暮里;明治の昔にタイムスリップ、一葉女史に出会う―本郷・湯島;鬼平先生の散歩コース、帰りがけにはダッチコーヒーを―浅草;無頼派たちの夢と宴のあと―銀座 ほか)
第2部 作家と名作のふるさとを訪ねる―週末小旅行(天才歌人の流浪の原点で蟹を買う―函館;宮沢賢治の愛した蕎麦屋と、立ったまま入る温泉―花巻;足湯から秘湯まで、「桃源郷」の温泉三昧―湯河原;『伊豆の踊子』を訪ねて、文士ゆかりの温泉宿に泊まる―天城・湯ヶ島 ほか)
著者等紹介
矢島裕紀彦[ヤジマユキヒコ]
ノンフィクション作家。1957年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。「人間」にこだわり、文学、スポーツ等、様々なジャンルをフィールドワークする
高橋昌嗣[タカハシマサツグ]
フォトグラファー。1947年東京都生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィックデザイン科卒業後、広告代理店でのカメラマン助手を経てフリーに。現在は雑誌広告写真を中心に活動。写真集『人物うつし絵』(90年)がニューヨーク美術館収蔵となる
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