内容説明
「人呼んでフーテンの寅と発します」―。映画史上空前の長寿シリーズとなった「男はつらいよ」全四十八作の中を、風のように駆け抜けていった主人公・寅さんは、我々に何を残していったのか。家族の絆や地域の結び目がほどけ、男と女の居場所も窮屈な今こそ、“風の旅人”の生涯に学びたい。現代人に贈る懐かしくも新しい人生読本。
目次
プロローグ 空白の履歴書
第1章 故郷にありて
第2章 寅さんの旅路
第3章 寅さんの恋愛論
第4章 フーテンの人生論
エピローグ 「渥美清」という男
著者等紹介
岡村直樹[オカムラナオキ]
旅行作家。川の旅人。1948年、東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒業。文学や絵画、歌謡などにあらわれた河川のありようから、川と人間のかかわりを探求。その中で、印象的な川のシーンを数多く持つ映画「男はつらいよ」の熱烈なファンに。現在では全作の細部をそらんじるほどに研究を重ねている
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