内容説明
介護の悲惨さばかりが強調されてきたアルツハイマー病。その進行を遅らせ、充実した生活を送るための薬や各種セラピーの効果を、専門医が豊富な事例で解説する。
目次
第1章 もの忘れに「待った!」をかける方法(漠然としたアルツハイマー病への不安;「年相応のもの忘れ」と「病的なもの忘れ」の違い ほか)
第2章 アルツハイマー病の初期は豊かな生活を送れる(「軽度認知障害」ならば社会生活は可能;アルツハイマー病の初期の状態からできるだけ症状を進行させない方法)
第3章 アルツハイマー病の進行に「待った!」をかける方法(中期に入っても、おだやかな毎日を送るための方法;精神症状や問題行動が出ても、それをコントロールする方法がある)
第4章 脳血管性痴呆に「待った!」をかける方法(脳血管性痴呆は生活習慣病の進行した姿;高齢期のうつ病も見逃せない)
著者等紹介
宇野正威[ウノマサタケ]
1936年東京都生まれ。1960年東京大学医学部卒業。同大学精神医学教室に入局、東京都精神医学総合研究所、国立精神・神経センター武蔵病院副院長を経て2001年退官。吉岡リハビリテーションクリニック院長となり現在に至る
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
B.J.
8
●料理のレパートリーが減るのはなぜか? :いくつもの作業を同時並行的にできるのは、それぞれの作業を逐一記憶しておく仕組みがある から。 ●発症の有無と余暇の知的活動の相関関係を調べたところ、知的活動のレベルが高かった人ほど、アルツハイマー病の発症が低かった。但し、1日中TVをぼけーっと見て入れば、ボケ予防にはならない。 ●徘徊をする患者のには、昼間できるだけ起こしておく。昼間、明るい場所や家族の集まる居間などで過ごすようにする。とにかく夜に眠らせ、朝に規則正しく起きるようにすることが大事。・・・本文より2020/02/22
あーちゃん
0
地味に物忘れが激しいから、読んでみたのですが。今の自分の状態は、病気じゃないんだとわかってホッとしました。この本で得た知識は、今後に活かしたいと思います。2013/04/19
ともこ
0
認知症って脳の病気。人間は病気や死からは遁れられないけど、少しでも生活習慣をキチンとしていこうと思った。知的活動は普段の何気ない動作や行動から派生させ楽しむもの~出来る事から始めよう2012/09/26