内容説明
中国人とのコミュニケーションにおいて、言葉は通じても、実はお互いの意図を十分に理解し合えていないということがたびたびある。ビジネスマン、旅行者、留学生…、中国を訪れた日本人の多くがぶつかる壁とは何か。「中国式発想法」をさまざまな事例から読み解き、隣国、隣人への理解を深めていく、新しいかたちの中国入門書。
目次
第1章 職場の風景
第2章 中国を練習する
第3章 続・職場の風景
第4章 改革開放の裏表
第5章 中華の風景
第6章 日本と中国
著者等紹介
中村達雄[ナカムラタツオ]
文筆業。1954年東京都大島町生まれ。北九州市立大学外国語学部、北京語言学院を卒業。ラジオペキンを経て多田野鉄工所、オリンパス、博報堂で中国業務に携わり、北京、香港、上海、広州に十六年間駐在する。業務のかたわら文筆活動を続け、2000年からフリー。現在、学窓に戻り、香港大学文学部から横浜市立大学大学院に移り、東アジア近現代史を専攻
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感想・レビュー
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ちくわん
16
2002年10月の本。完全に昔の都市部の中国の方々の日常を知ることができた。1970年代後半と1995年以降の二つの時代を経験された方の本なので、歴史のみならず今(20年前となってしまったが…)がわかる。まぁ、今日現在はどうなのだろう。期待以上であった。2021/02/07
ぎゃび
0
私は大学で中村先生に中国語を教わっている。授業中も興味深い話をして下さる。本著まるでブログのよう。画家のお嬢さんとの恋、女性を仕事で泣かせた話、風俗、PC電源切らないエピソードが印象的。歴史については興味ないので読み飛ばした。海外生活というのは想像できないくらい意義あるものなのだろう。私も海外で仕事したい。今はビール腹のおじさんだけど、昔はモテ男だと思われ。深夜特急にインスパイアされてる気がした。博報堂に勤めて居ながらも40歳過ぎて「俺何やってるんだろう」と思う時があったと聞いて人生の厚みを感じた。2017/06/09