内容説明
曹操は「悪玉か」か？劉備は実は日和見？孔明の最大の功績は？孫権の亡国の失策とは？…お馴染み『三国志』のヒーローたちもやはり人間だった。新感覚の中国歴史小説の世界を拓いた著者が、史実に即して英雄・豪傑たちの知られざる実像に迫り、『三国志』の奥深く芳醇な世界をより楽しむ。
目次
曹操―「乱世の姦雄」の内なる真実
荀〓（いく）・郭嘉・賈〓（く）―曹操を支えた頭脳
司馬懿―ライバル諸葛孔明との対決
甄皇后―高潔すぎる賢婦人の謎
曹仁・曹洪・曹休・曹真・夏侯惇・夏侯淵―魏の勇猛の士たち
孫堅・孫策―江南に築いた王朝の礎
孫権―呉王朝の光と影
周瑜・魯粛・諸葛瑾―呉・英傑たちの系譜
呂蒙・陸遜―呉の基礎を固めた男たち
甘寧・歩〓（しつ）・呂範・朱然―呉の功臣、名将たち
劉備―蜀建国の英雄
諸葛亮―「天下三分の計」の実現
関羽・張飛・趙雲―劉備の盟友たち
馬超・蒋〓（えん）・費〓（い）・姜維―蜀の風雲児
董卓・呂布・袁紹―悪逆非道列伝
著者等紹介
伴野朗［トモノロウ］
１９３６年、愛媛県松山市生まれ。東京外国語大学中国語科卒業。朝日新聞社入社。主に外報部で中国関係を担当。サイゴン、上海特派員。中国各地、香港、モンゴルを取材。７６年『五十万年の死角』で第２２回江戸川乱歩賞を受賞。８４年『傷ついた野獣』で第３７回日本推理作家協会賞受賞。上海支局長を経て８９年に退社後、執筆活動に専念。実地取材に基づいた壮大でシャープな中国歴史小説で知られる。２００４年２月没（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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