内容説明
日蓮聖人はたび重なる法難にも立ち向かい、信念を貫き、その教えは、多くの民衆の信徒にささえられた。日蓮聖人が、生涯をとおして信徒とかわした折々の書簡には、信徒の課題に答え、導く聖人の、慈愛に満ちた心からの言葉が綴られている。日蓮聖人の書簡を読み解き、味わいながら、信徒との交流の軌跡をたどる。
目次
「死」を迎えるにあたって―南条兵衛七郎へ
死者と生者とのつながり―父南条氏と子息時光
子を亡くした母への慰め―故南条兵衛七郎の妻へ
悲母への追慕―富木常忍へ
亡父への孝養―曾谷二郎入道法蓮へ
夫の「死」を見つめて―岡宮の妙法尼へ
夫婦の死別―佐渡の千日尼へ
孟蘭盆行事の意義―治部房の祖母へ
亡き師への報恩―清澄寺の浄顕房・義浄房へ
心のたから(財)を第一に生きる―四条金吾へ〔ほか〕
著者等紹介
北川前肇[キタガワゼンチョウ]
1947年福岡生まれ。立正大学仏教学部宗学科卒業。同大学院博士課程修了。博士(文学)。現在立正大学仏教学部教授、仏教学部長。東京都世田谷区妙揚寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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