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漢詩をよむ 陸游100選

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  • サイズ B40判/ページ数 329p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784140841907
  • NDC分類 921.5
  • Cコード C1398

内容説明

生涯に詠じた詩篇は三万首に及ぶといわれる南宋第一の詩人。金に奪われた北地回復の志を終生貫くが、そのため左遷や免職の憂き目にあう。反骨と挫折、その心を故里の田園に癒し、閑適の暮らしにひたる。また、亡き女の面影を忘れず、家族との絆をいとおしむ。愛国詩人・田園詩人・情愛詩人と呼ばれる巨匠の八十五年の生涯を、一〇〇首の多彩な詩とともに味わう。

目次

序章 陸游 その詩風と生涯
第1章 青春期の陸游
第2章 国境地帯にて
第3章 山西の春
第4章 閑適の日々
第5章 最晩年をむかえて

著者等紹介

石川忠久[イシカワタダヒサ]
1932年、東京に生まれる。東京大学文学部中国文学科卒業、同大学院修了。桜美林大学教授、二松学舎大学教授をへて、二松学舎大学学長。桜美林大学名誉教授、全国漢文教育学会会長、(財)斯文会理事長、漢字文化振興会専務理事、国際儒学聯合会副会長、六朝学術学会会長、全日本漢詩連盟会長。文学博士。1985年よりNHKラジオ「漢詩をよむ」(現在は「漢詩への誘い」)講師
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感想・レビュー

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NAO

55
陸游は南宋の官吏・詩人で、中国人に一番人気があるといわれている歴史上の人物岳飛と同時代に生きた。岳飛がそうであったように、陸游も、金に奪われた北地回復を真から願う愛国者だった。情熱的な性格だったのか、国への思いだけでなく、最初の妻への思いも熱く深いものだった。相思相愛だったが、あまりにも仲が良すぎて母親に干渉され嫁は嫌われて追い出されてしまった。別れさせられた妻を思う「釵頭鳳」は哀切で涙を誘う純愛の詩。妻もまたこの詩と対をなす「釵頭鳳」で悲痛な胸のうちを記している。陸游は科挙を首席で合格するほど賢かったが2022/04/27

内藤銀ねず

2
陸游さんは生涯にものすごいたくさんの詩を遺したひとで、それだけたくさん詩を作っているからには本来漢詩では扱われなかった分野にも手を出してしまった、破格のひとです。 何かというと、女性への想いを詩にしてるんです。 最愛の女性と離れ離れになり、年を経て再会、さらに年老いてからもその女性を思い出して詩を作ってみたりと、その人のことが大好きだったんです。 わたしは奥さん大好き男に弱いので、たまんないものがありますが、あの角ばった漢詩からハートマークが浮かび出るってのはすごいことだと思います。

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