内容説明
昨今、日本は長引く不況から脱出するための対策に迫られている。国家と社会が停滞した時代に、明治維新と戦後の民主改革という二つの「開国」実現に尽力した近代の思想家たちは、どのような思想の転換を提起したのか。「第三の開国」に向けて、先人たちの抱いた変革の精神と構想に学ぶ。
目次
「二つの開国」から学ぶこと―二一世紀日本の再生へ向けて
幕藩体制の墓掘人―勝海舟
「明治維新」の仕掛け人―坂本竜馬
明治政府の創設者―大久保利通
明治国家体制の「生みの親」―伊藤博文
骨太の民権政治家―大隈重信
民権運動の先導者―板垣退助
自由・独立な知識人の成立―福沢諭吉
日本の百科全書学者―田口卯吉
自由国民主義者―陸羯南
「大正デモクラシー」と民本主義―吉野作造
「社会的」民主主義者―長谷川如是閑
戦後日本の設計者―吉田茂
戦後思想の羅針盤―丸山真男
「失われた十年」から「第三の開国」へ―「意識の変革」こそ先決
著者等紹介
田中浩[タナカヒロシ]
1926年、佐賀県生まれ。幼年時代、朝鮮のソウル、ウォンサンで過ごし、旧制佐賀中学、陸軍経理学校予科、旧制佐賀高等学校文科乙類、東京文理科大学哲学科卒業。東京教育大学、静岡大学、一橋大学教授、立命館大学客員教授を経て、現在は聖学院大学大学院客員教授、一橋大学名誉教授、法学博士
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