ブラックホールは白くなる

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ブラックホールは白くなる

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140819838
  • NDC分類 443.5
  • Cコード C0098

出版社内容情報

理論上の天体「ホワイトホール」の存在に迫る! 天才物理学者による圧巻の宇宙論

「詩的な表現で魅了するロヴェッリが、自身の研究をダンテの壮大な物語になぞらえ、科学と文学を融合させた」――野村泰紀(物理学者)
「ブラックホール行きの宇宙船では、この人のガイドをずっと聴いていたいな」――久保勇貴(宇宙工学研究者、作家)

2019年に観測され、ついに存在が明らかになった「ブラックホール」。光さえも吸い込むこの天体は、どのような運命をたどるのか。カルロ・ロヴェッリが提唱するループ量子重力理論を推し進めると、ブラックホールは長い時間を経たのちに、あらゆる情報
がそこから噴出する「ホワイトホール」に変わる可能性が浮かび上がる。ブラックホールは時の経過とともにて細く長く引き絞られる漏斗のような構造を持ち、最も深い領域では量子現象による時空の歪みの影響を受け、時間が反転する。そして黒い穴は、白い穴へと変わる――

『時間は存在しない』『世界は「関係」でできている』で常識を覆し、”ホーキングの再来”と評された天才物理学者が、満を持して自身最大のテーマである「ブラックホールとホワイトホール」の謎に挑んだ集大成の一冊。

第一部  黒い穴(ブラックホール)
第一章  ブラックホールとは何か
第二章  地平線で時は止まるのか
第三章  不穏なる時間の相対性
第四章  内側に行って、見る
第五章 量子効果と特異点
第六章 ブラックホールの奥底を見る

第二部  白い穴(ホワイトホール)
第七章  ホワイトホールとは何か
第八章  空間そのものを構成する基本粒子
第九章  ブラックホール内部での飛躍
第十章  計算は今も進行中
第十一章  ホワイトホールの外部で起きること

第三部  過去と未来 
第十二章  科学者たちの論争
第十三章  ホワイトホールの地平線
第十四章  過去と未来は何ゆえ異なるのか
第十五章  わたしたちは未来を思い出すことができない
第十六章  わたしたちは過去を選べない
第十七章  天空を漂うホワイトホール

訳者あとがき
原注

内容説明

さあ、ホワイトホールに向けて旅立とう―ブラックホールの地平線の縁まで行って、なかに入り、奥底まで降りていく。そこでは時間と空間が溶けている。そしてそこから未来に向かって出て行く。ループ量子重力理論の第一人者による集大成。

目次

第一部 黒い穴(ブラックホールとは何か;地平線で時は止まるのか;不穏なる時間の相対性;内側に行って、見る;量子効果と特異点;ブラックホールの奥底を見る)
第二部 白い穴(ホワイトホールとは何か;空間そのものを構成する基本粒子;ブラックホール内部での飛躍;計算は今も進行中;ホワイトホールの外部で起きること)
第三部 過去と未来(科学者たちの論争;ホワイトホールの地平線;過去と未来は何ゆえ異なるのか;わたしたちは未来を思い出すことができない;わたしたちは過去を選べない;天空を漂うホワイトホール)

著者等紹介

ロヴェッリ,カルロ[ロヴェッリ,カルロ] [Rovelli,Carlo]
理論物理学者。1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学卒業後、パドヴァ大学大学院で博士号取得。イタリアやアメリカの大学勤務を経て、現在はフランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いる。「ループ量子重力理論」の提唱者の一人。『すごい物理学講義』(河出書房新社)で「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」を受賞。『すごい物理学入門』(同)は世界で150万部超を売り上げ、『時間は存在しない』(NHK出版)はタイム誌の「ベスト10ノンフィクション(2018年)」に選出、『世界は「関係」でできている』(同)は世界23か国で刊行決定など著作はいずれも好評を博す。本書はイタリアで10万部以上を売り上げ、世界27か国で刊行予定の話題作

冨永星[トミナガホシ]
1955年、京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。翻訳家。一般向け数学科学啓蒙書などの翻訳を手がける。2020年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わたなべよしお

12
 よくもまぁ、これほどの話を実に簡易に、分かりやすく書けたものだと感心します。ホワイトホールは勿論、ダークマターの正体に関する仮説まで。ただ、これは科学本というよりはエッセイに近いような気がする。個人的にはダンテの「神曲」を絡めた記述は必要なかったかな。むしろ、もう少し精緻な宇宙の話も読みたかったかな。2025/03/14

toshi

10
ループ量子重力理論を基にブラックホールの変化を解説した本。ブラックホールが時間とともに変化し相対性理論が破綻した次の瞬間からホワイトホールとなるという理論だけど、ホワイトホールは時間が逆行すると言うことで、後半は時間についての考察となる。時間とは平衡状態(熱力学的に言えばヒートデスことだと思う)に向かって流れていると言う説明だけど、哲学的な内容はともかく神話の抜粋みたいな話が随所に登場するのはかえってわかりにくい。西洋の人にはお馴染みなのかな?? 学生時代に教わった量子力学からだいぶ進歩してきたと思った。2025/03/19

yo_c1973111

2
青、赤、緑、そして黒(あるいは白?)。ループ量子重力理論研究者の著者が、アインシュタインの理論、予測、観測されたブラックホールの先を検討・説明する内容です(と思います)。理論の蓋然性など理解できるアタマを持ち得てませんので、本論については割愛しますが、過去・未来についての物理的表記が興味深いです(「第15章 わたしたちは未来を思い出すことができない」、「第16章 わたしたちは過去を選べない」)。非平衡、系の分離、緩和のための長い時間、そしてエントロピーの増大。わたしたちはプロセスの一部であること。2025/04/11

Tommy

2
物理の専門書というよりも物理学者が『神曲』を書いてみたみたいな感じ。思考がそもそも時間の方向性をアプリオリな条件として存在しているという部分は、カントがもし物理学者だったらそういうこと言いそうって思ったし。私たちは自分の時代が人類の最高到達点と思っているけど、もしかしたらまだまだものすごく原始的な時代の人間なのかもしれない。自分の著書が素人に寄り添いすぎて物理学専攻の人たちには評判が良くないことを気にしてるっぽいところが可笑しかった。2025/04/07

Go Extreme

1
基本:事象の地平線 特異点 重力崩壊 恒星進化 超新星爆発 ブラックホール蒸発 ホーキング放射 シュワルツシルト解 時間の歪み 理論:ホワイトホール 時間の逆転 一般相対性理論 アインシュタイン方程式 空間の歪み 時空構造 時間非対称性 量子重力理論 ワームホール 観測と研究:X線観測 重力波観測 ブラックホール影 量子効果 未来の観測技術 宇宙膨張情報パラドックス エネルギー放射 宇宙の謎:ブラックホール情報喪失問題 物理法則の限界 特異点問題 宇宙の終焉 ビッグバウンス 量子トンネル効果 時空の進化2025/03/16

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