規則より思いやりが大事な場所で―物理学者はいかに世界を見ているか

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規則より思いやりが大事な場所で―物理学者はいかに世界を見ているか

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140819517
  • NDC分類 974
  • Cコード C0098

出版社内容情報

天才物理学者は「この世界」をどう見ているか? 文理を横断する思考の核心に迫る! 

『時間は存在しない』『世界は「関係」でできている』等の著書で、物理学の最先端を詩的な言葉で解説しベストセラー生み出してきたカルロ・ロヴェッリ。彼が10年以上にわたりイタリアの新聞各紙に発表してきたコラムから、約50篇を厳選して収録。「ループ量子重力理論」を牽引する理論物理学のトップランナーであるだけでなく、哲学や文学にも造詣が深く、社会問題にも鋭く切り込む「発言する知識人」ロヴェッリはこの世界をどのように見ているのか? 常識にとらわれず真実を明らかにしようとするその思考の核心に迫る一冊!

内容説明

『時間は存在しない』『世界は「関係」でできている』を著した理論物理学者カルロ・ロヴェッリが十年以上にわたりイタリアの新聞各紙に発表してきたコラムから、その思考の源泉に迫る作品を厳選して収録。「ループ量子重力理論」を牽引する理論物理学のトップランナーであるだけでなく、哲学や文学にも造詣が深く、社会問題にも鋭く切り込む「発言する知識人」の全体像を初めて明らかにする一冊!

目次

第1部 二〇一〇年~二〇一三年(ダンテとアインシュタインと三次元球面;わたしたちは自由なのか ほか)
第2部 二〇一四年~二〇一五年(事物の本性について(De rerum natura)
ハッザ族 ほか)
第3部 二〇一六年(祝祭の日々は終わった;共生の基盤は法律である ほか)
第4部 二〇一七年(レオパルディと天文学;わたしの、そして友人たちの一九七七年 ほか)
第5部 二〇一八年~二〇二〇年(政治への四つの問い;呆れ返った話 ほか)

著者等紹介

ロヴェッリ,カルロ[ロヴェッリ,カルロ] [Rovelli,Carlo]
理論物理学者。1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学卒業後、パドヴァ大学大学院で博士号取得。イタリアやアメリカの大学勤務を経て、現在はフランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いる。「ループ量子重力理論」の提唱者の一人。『すごい物理学講義』(河出書房新社)で「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」を受賞

冨永星[トミナガホシ]
1955年、京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。翻訳家。一般向け数学科学啓蒙書などの翻訳を手がける。2020年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mae.dat

264
理論物理学者に依るエッセイ集。こう言うのを待ってました。“規則”とは、当然物理法則の事に違い無いと考えるのが妥当であると思われるのですが、それを踏まえての意味深長なタイトルの所以も、一つのエッセイのタイトルが由来となっている為なのですね。副タイトルが、具体的且つ端的に表している通り、理論や現象などの説明では無くて、読み物として楽しめます。知らなかった事が沢山知れたのも嬉しい。特に一般相対性理論発表から間も無く、届いたシュワルツシルトの手紙の件がね。誰でもその経緯を初めて知れば胸を熱くすると思うな。2024/05/05

trazom

131
素晴らしい!!。ロヴェッリ博士の本は何冊も読んできたが、エッセイを掲載した本書は、読みやすく、何より著者の思いがストレートに伝わってくる。古今の哲学者や科学者を論じながら、「科学に哲学は必要か」という論考が鋭い。更に、標準モデルを「輝くような単純さがない奇妙な理論」とした上で、「物理理論をめぐる私たちの審美的な判断を見直すべきなのだ」という謙虚な問いかけが感動的。科学を中心として、哲学、人類学、政治などに関する論考はとても誠実で、教養の深さと人間性の温かさに触れて、著者に対する全人格的な尊敬を禁じ得ない。2024/03/13

syaori

71
新聞等に掲載されたコラムを集めた本。印象に残るのは作者の世界の見方。そこでは、ガリレオがアリストテレスの概念をどう修正すればよいか考えて新しい物理学を打ち立てたように、ナーガールジュナが量子についての考え方を深める概念ツールを作者に提供したように、過去と現在、東洋と西洋、哲学と科学など「他者」が対話し混り合い協働することで知識や文化を豊かにしていて、それを示しながら紛争や気候変動といった問題を抱える世界に、競争よりも協力からの方がより良いものが生まれることを、人類への信頼と共に語るその声に心打たれました。2024/08/27

たまきら

43
夫は哲学書が好きですが、何度私が面白いよ、と言っても物理学者の本を手に取ろうとしません。ところが今回初めて、彼が自分から読もうとしました。…ヒッグス粒子で挫折したようですが(飛ばし読みすればいいのに)…。物理学は科学の中の哲学であり、現代美術のように新たな挑戦に満ちた分野でもあります。この著者の文章が適度に甘やかで文学的なので、「えっ物理学?」という人でも楽しめると思います。私はブラックホールと、宗教の考察が面白かったです。2024/08/03

けぴ

43
イタリアの物理学者のエッセイ。科学的なエッセイというより日常での物の見方、旅行記、政治に対する意見、宗教観など多彩なジャンルからなり想像していたより読み易い。そうはいっても”科学者の立場からより良い世界を作りたい”という一貫した姿勢が感じられる名著でした。2024/06/14

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