出版社内容情報
人はなぜ人を殺すのか? そしてなぜ悲しむ人に寄り添うのか? 善悪の分岐点を探る
人間は戦争や暴力のような「最悪の行動」と、協力や利他といった「最善の行動」のどちらも選択しうる。その善悪を分けるものは何か? 上巻では、ある行動の瞬間から、その一秒前に脳内で起こっていること、数秒から数分前の感覚刺激、数時間から数日前のホルモンの状態……と時間を遡り、行動を決定する要因を探る。マッカーサー基金を受賞したスタンフォード大学の天才教授が、脳神経系の働きから行動の進化までさまざまな分野の知見を駆使し、人間行動の根源に迫る壮大な旅!
序章
第1章 行動(本書の問題意識)
第2章 一秒前(神経生物学)
第3章 数秒から数分前(動物行動学)
第4章 数時間から数日前(内分泌学)
第5章 数日から数か月前(ふたたび神経生物学)
第6章 青年期――おい、おれの前頭葉はどこだ?(脳科学)
第7章 ゆりかごへ、そして子宮へ戻る(発達心理学)
第8章 受精卵まで戻る(遺伝学)
第9章 数百年から数千年前(文化人類学)
第10章 行動の進化(進化生物学)
内容説明
ある行動の瞬間から、その一秒前に脳内で何が起こったか、数秒から数分前の感覚刺激はどうだったか、数時間から数日前のホルモンの状態は?と時間をさかのぼり、行動を決定する要因を探る。幼少期の体験は成人後の行動にどのように影響するか?文化や人類の進化過程は行動にどんな影響を及ぼすのか?人間行動の根源に迫る壮大な旅!
目次
第1章 行動
第2章 一秒前
第3章 数秒から数分前
第4章 数時間から数日前
第5章 数日から数か月前
第6章 青年期―「おれの前頭葉はどこだ?」
第7章 ゆりかごへ、そして子宮へもどる
第8章 受精卵までもどる
第9章 数百年から数千年前
第10章 行動の進化
著者等紹介
サポルスキー,ロバート・M[サポルスキー,ロバートM] [Sapolsky,Robert M.]
1957年生まれ。アメリカの神経内分泌学者、行動生物学者。スタンフォード大学教授(生物学/神経科学/神経外科)。ストレスと神経変性の関連を研究し、その一環としてヒヒの集団の長期にわたる観察とコルチゾール・レベルの調査を続けている。1987年のマッカーサー基金、NSFのPresidential Young Investigator Awardなどを受けている。2007年にはアメリカ科学振興協会(AAAS)のJohn P.McGovern Awardを受賞。多数の著書があり、作家としても定評がある。本書『善と悪の生物学』は、ワシントン・ポスト紙によって「2017年の10冊」に選出された
大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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