「木」から辿る人類史―ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る

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「木」から辿る人類史―ヒトの進化と繁栄の秘密に迫る

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140818749
  • NDC分類 209
  • Cコード C0098

出版社内容情報

本書に寄せられた賛辞
「人類が直立二足歩行を進化させたのは、地上に降りたからではなく、木の上を歩くためだった。
石や青銅や鉄のかげで見落とされていた木に注目して、説得力ある新しい人類史700万年を展開した好著である」 
ーー更科 功(古生物学者)
「木が人類の歴史を方向づけたことを立証した本書は、
木と生き、木を愛してきた僕たち日本人にとって、待望の"木の聖書"である」 
ーー隈 研吾(建築家)
「人類史のほぼ全期間において、新たな呼称をつけるべきかもしれない。すなわち"木の時代"と」
――『ニュー・リパブリック』
「人類が"木"に対して、計り知れないほどの"借り"があることを示した驚くべき本。
本書は、まさに人類史の再解釈といえる。近代的な木造建築、森林伐採など幅広い話題を扱い、感嘆に値する」――『サンデー・タイムズ』
「著者は古人類学を通じて、人類が森を出た理由と初期の技術開発について探究し、
社会史、建築、地質学、機械工学など、さまざまな分野の木に関する研究成果をまとめた。
本書は天然資源の問題が山積する現代において必読の、優れた歴史ノンフィクションだ」
――『カーカス・レビュー』
 
二足歩行、交易、産業の発展……すべて成功の鍵は「木」にあった!
ヒトはいかにして二足歩行を始め、文明を築き、驚異の発展を遂げたのか? 
定説では、石・青銅・鉄が重要な役割を担ったとされている。
しかし、じつは「木」こそが歴史をつくった最も重要な鍵だと著者は言う。
類人猿の樹上の巣から、交易に活用された木舟、多様な建築技術、エネルギー源としての木炭まで、
つぶさに語られる木の驚くべき汎用性を通して、今まで見えていなかった新しい歴史の姿が現れる。
人類学・建築学・生体力学など幅広い研究をもとに、構造的な特殊性をもつ木と、
創意工夫に長けた人類の700万年にわたる関係を、斬新な視点で解き明かす壮大な物語。

〈目次〉
第1部 木が人類の進化をもたらした(数百万年前~1万年前)
第1章 樹上生活の遺産
第2章 木から下りる
第3章 体毛を失う
第4章 道具を使う 
第2部 木を利用して文明を築く(1万年前~西暦1600年)
第5章 森を切り拓く
第6章 金属の融解と製錬
第7章 共同体を築く
第8章 贅沢品のための木工
第9章 まやかしの石造建築
第10章 文明の停滞
第3部 産業化時代に変化した木材との関わり(西暦1600年~現代)
第11章 薪や木炭に代わるもの
第12章 一九世紀における木材
第13章 現代世界における木材
第4部 木の重要性と向き合う
第14章 森林破壊の影響
第15章 木との関係を修復する

内容説明

ヒトはいかにして二足歩行を始め、文明を築き、驚異の発展を遂げたのか?定説では、石・青銅・鉄が重要な役割を担ったとされている。しかし、じつは「木」こそが歴史をつくった最も重要な鍵だと著者は言う。類人猿の樹上の巣から、交易に活用された木舟、多様な建築技術、エネルギー源としての木炭まで、つぶさに語られる木の驚くべき汎用性を通して、今まで見えていなかった新しい歴史の姿が現れる。人類学・建築学・生体力学など幅広い研究をもとに、構造的な特殊性をもつ木と、創意工夫に長けた人類の700万年にわたる関係を、斬新な視点で解き明かす壮大な物語。

目次

第1部 木が人類の進化をもたらした―数百万年前~1万年前(樹上生活の遺産;木から下りる ほか)
第2部 木を利用して文明を築く―1万年前~西暦1600年(森を切り拓く;金属の融解と製錬 ほか)
第3部 産業化時代に変化した木材との関わり―西暦1600年~現代(薪や木炭にかわるもの;一九世紀における木材 ほか)
第4部 木の重要性と向き合う(森林破壊の影響;木との関係を修復する)

著者等紹介

エノス,ローランド[エノス,ローランド] [Ennos,Roland]
生物学者。イギリス・ハル大学生物科学部の客員教授。植物、生体力学、統計学に関する教科書を執筆するほか、自然史学、考古学、工学、建築などを幅広く研究。イギリスのBBCやアメリカのPBSなどのラジオ科学番組に出演し、木に関する講演も多数行っている

水谷淳[ミズタニジュン]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

76
分野的にあまり手にしない本だったからか、自分が知らない間に人類学では随分と研究が進んでいた。読みながら何度も付箋を貼りメモしてきた。ブログ日記にもそれなりに書いてきた。 本書では、「定説では、石・青銅・鉄が重要な役割を担ったとされている。しかし、じつは「木」こそが歴史をつくった最も重要な鍵だと著者は言う」。2022/01/24

tamami

52
初期人類から現代まで、人間と木との様々なトピックについて記す。随分大きなテーマであるが、中心となるのは欧米の歴史に見る、木が果たした役割である。虚を突かれた思いがしたのは、私たちは人類最古の道具としてすぐに石器を思い浮かべるが、並行的に道具としての木があったということである。時と共に消えるのも木の特性ではある。欧米が舞台ということもあり、木の使われ方でも建造物や交通・運輸の装置、様々なインフラについて多くページが割かれている。最も著者の研究対象は世界中?に広がっていて、木の使われ方や現代の木を巡る課題等→2021/11/09

川越読書旅団

25
二足歩行を含め、人の進化や、交易、商業、産業にどれだけ木材(木)が影響を与えてきたのか、歴史的事例を通じて解説。これまで、人類史における石や鉄の貢献度を解説する考古学関連の書籍を多く目にして来たが、木は目から鱗。ややテクニカルな話に傾注してしまっているところが気になるが、非常に興味深い一冊。2021/11/07

to boy

23
「木」をテーマにして人類史を紐解いた名著。枝を手繰りよせて寝床を作った類人猿の頃からいつも木は人類とともにあった。根菜類を掘る棒、調理や暖を取るための薪など人類は木を利用することで進歩してきたという著者。石、青銅、鉄などの材料が利用されるようになっても、その陰には常に木が存在した事に改めて気付かされた。主に欧州について書かれているが、日本でも広葉樹を倒し杉やヒノキを植林することの危険性も書かれていていろいろと考えさせられました。2022/01/20

翠埜もぐら

15
考古学は基本「出てきた物」で語るのでなかなか残らない「木」に対する扱いに不満があるのは良くわかりましたが、なんか読みずらい?断定が多い事にも違和感があったし木製品から見る人類史ならもう少し系統立てて説明してほしかったです。それに木と人類の関係ならヨーロッパ・北米以外の地域の方が比重が大きいような気がしますが、もっぱら作者に近いところの話ばかりで、木と紙で家を作っていたアジアの話はほぼなかったのにはがっかりです。副題の「人の進化と繁栄の秘密に迫る」と盛った割にはインパクトがある話ではなかったですね。2022/02/11

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